“ドロ三郎”こと山崎育三郎が「トッツィー」劇中歌披露、ドレス姿の感想は「俺綺麗だな」

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山崎育三郎が主演を務めるミュージカル「トッツィー」の製作発表記者会見が、昨日11月13日に東京都内で開催された。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、歌唱披露する山崎育三郎。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、歌唱披露する山崎育三郎。

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これは、1982年に公開された映画「トッツィー」をもとに、デヴィッド・ヤズベックが音楽・歌詞、ロバート・ホーンが脚本、スコット・エリスがオリジナル演出、デニス・ジョーンズが振付を手がけるミュージカルコメディ。本作は2018年にアメリカ・シカゴで初演され、2019年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで上演された。劇中では、女装したことで一躍、大人気女優ドロシー・マイケルズになってしまった売れない中年男優、マイケル・ドーシー(山崎)の物語が展開する。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、歌唱披露する山崎育三郎。

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ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、歌唱披露する山崎育三郎(手前)。

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ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、「私せっかく綺麗だから、近くで観て」と客席に降りていく山崎育三郎。

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約1500件の応募から抽選で選ばれた130人のオーディエンスを前に、イベントはキャストのパフォーマンスでスタート。照明が落ちると、ステージには出演者のエハラマサヒロが姿を現して「テンション上げていこう!」と、ボイスパーカッションで観客をあおる。オーディエンスが手拍子を始めると、それに応えてチェックシャツとデニム姿の山崎が登場。山崎はアンサンブルキャストと共に、1幕ラストのナンバー「Unstoppable 止められない」を歌い上げる。曲中には、山崎が真っ赤なドレス姿に早変わりして再登場する演出もあり、会場を大いに盛り上げた。パフォーマンスを終えた山崎は「リハーサルでは着替えが間に合わなかったの。でも本番は完璧」と喜びをにじませつつ、「私せっかく綺麗だから、近くで観て」と客席近くに降りていき、オーディエンスを沸かせていた。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見の登壇者たち。

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その後ステージには改めて出演者が登場。山崎のほか、ジュリー・ニコルズ役の愛希れいか、サンディ・レスター役の昆夏美、ジェフ・スレーター役の金井勇太、マックス・ヴァン・ホーン役の岡田亮輔おばたのお兄さん、ロン・カーライル役のエハラ、スタン・フィールズ役の羽場裕一、リタ・マーシャル役のキムラ緑子、そして演出のデイヴ・ソロモンが登壇した。

セクシーなポーズを披露する山崎育三郎。

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山崎はドロシーの曲を歌うために、約2年前から発声を学び直し、ソプラノの音域を歌うトレーニングをしてオーディションに臨み、見事に役をつかんだという。山崎はドレス姿の自分を目にして「俺、綺麗だな」と思ったことを明かして笑いを誘いつつ、「人見知りの自分はミュージカルに出会い、自分以外の何かを演じることで人前でも堂々としていられることを知りました。ドロシーの姿になると、それに近い感覚があります」と述べる。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、スタイルの良さをアピールする山崎育三郎。

ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見より、スタイルの良さをアピールする山崎育三郎。[拡大]

記者に「ドレス姿で会見に出る今の心情はマイケルなのか、ドロシーなのか、自分自身なのか?」と尋ねられた山崎は「半分ドロシーで、半分育三郎。“ドロ三郎”ですかね」と会場を笑いで包み、「この姿になると、岡山の祖母が浮かびます。95歳の祖母は自分の誕生日にディナーショーのようなことをしていて、ドレスアップして『愛の讃歌』とかを歌うんですよ(笑)。祖母には元気で過ごしてもらい、岡山公演に来てほしい」とエピソードを披露。上演に向け山崎は「“トッツィー伝説”を作れたら。2024年を『トッツィー』でスタートさせ、最高の年にしましょう!」と観客にメッセージを送った。

愛希れいか(中央)

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昆夏美(中央)

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愛希は「登場人物たちがみんな前向きで信念を持って強く生きているので、私はすごくエネルギーをもらいました。お客様にもそのパワーを届けたい」と言葉に力を込める。昆演じるサンディは、マイケルの情緒不安定な元カノという役柄。昆は「サンディが不安定なのは現実と理想の狭間でもがいているから。その姿に共感します」と話し、「『わあ!』という感動が連続する作品だと思うので、精一杯務めます」とコメントした。

金井勇太

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金井は「ムードメーカーの“エハラのお兄さん”と一緒に楽しい雰囲気を届けたい」と冗談交じりに言う。これを受けてエハラとおばたのお兄さんは即座に「混ざってる!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

岡田亮輔

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独特のポーズを披露するおばたのお兄さん。

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エハラマサヒロ

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マックス役の岡田は「『楽しみたい』という言葉だけが浮かんでくる。この象徴的な赤色に囲まれて舞台に立てることがうれしい。よろしくお願いします!」とコメント。同役を務めるおばたのお兄さんは役作りについて「マックスは、すぐ身体を見せたがるマッチョなナルシスト。彼を演じるためにNON STYLE井上さんと、なかやまきんに君の映像を同時に観ています」と語って一同を笑わせる。エハラは自身の役柄について「ロンは自信過剰で“ドヤ感”の強いキャラ。僕自身もドヤ感と鼻につく顔だけでやってきましたので、それを舞台で全開にしたい」と意気込んだ。

羽場裕一

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キムラ緑子(手前)

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羽場は「マイケルはドロシーにならざるを得なかった。“上”に行きたくてもがく人たちの必死さが根底にある物語だと思うので、それがリアルであるほどこの作品は良いコメディになると思います」と話す。またキムラは自身が演じるプロデューサー・リタについて「メリル・ストリープさんが演じる役のような、強気な人のイメージ」と述べ、「私も勘を信じてやってきたところがあるので、リタと似ていると思う」と共感を寄せた。

演出のデイヴ・ソロモン。

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今回が初来日となる演出のソロモンは、アメリカでの公演に長く携わってきたことに触れて「この数年『トッツィー』は私の人生の大部分を占めている。日本の皆様に作品を届けられてうれしい」と笑顔。ソロモンは本作の魅力を「それぞれの登場人物の人生の旅がコメディとして描かれているのがポイント」と語り、「日本のお客様が楽しめる演出を探っていくプロセスは楽しいものになるはず」と期待を口にした。

公演は来年1月10日から30日まで東京・日生劇場、2月5日から19日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、24日から3月3日まで愛知・御園座、8日から24日まで福岡・博多座、29日・30日に岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワで行われる。

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ミュージカル「トッツィー」

2024年1月10日(水)~30日(火)
東京都 日生劇場

2024年2月5日(月)~19日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2024年2月24日(土)~3月3日(日)
愛知県 御園座

2024年3月8日(金)~24日(日)
福岡県 博多座

2024年3月29日(金)・30日(土)
岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ

原作:映画「トッツィー」(原案:ドン・マクガイア及びラリー・ゲルバート)
音楽・歌詞:デヴィッド・ヤズベック
脚本:ロバート・ホーン
オリジナル演出:スコット・エリス
演出:デイヴ・ソロモン
振付:デニス・ジョーンズ

キャスト

マイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズ:山崎育三郎
ジュリー・ニコルズ:愛希れいか
サンディ・レスター:昆夏美
ジェフ・スレーター:金井勇太
マックス・ヴァン・ホーン:岡田亮輔おばたのお兄さん
ロン・カーライル:エハラマサヒロ
スタン・フィールズ:羽場裕一
リタ・マーシャル:キムラ緑子
アンサンブル:青山瑠里、岩瀬光世、高瀬育海、田中真由、常川藍里照井裕隆、富田亜希、藤森蓮華、本田大河、松谷嵐、村田実紗、米澤賢人
スウィング:高田実那、蘆川晶祥

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読者の反応

御園座 公式 @misonoza1896

今日はトッツィーの会見リポートが沢山公開されました。
それにしても赤が眩しー。
赤繋がりで
御園座でぜひ見てください!
#御園座レッド
https://t.co/FjaiPwLsr7 https://t.co/zWpJNpPXtW

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