「橋からの眺め」スタート、主演・伊藤英明「スピード感があり、エネルギッシュな作品」

伊藤英明が主演を務めるPARCO PRODUCE 2023「橋からの眺め」が、明日9月2日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで開幕。これに先駆け、本日1日に初日前会見と公開ゲネプロが行われた。

「橋からの眺め」は、アメリカの劇作家アーサー・ミラー作による社会派ドラマ。劇中では、違法移民の従兄弟家族を受け入れた一家に巻き起こる悲劇が描かれる。演出をジョー・ヒル＝ギビンズが担い、イタリア系アメリカ人の港湾労働者で、“男性らしさ”に固執し一家に悲劇をもたらす主人公エディを伊藤が演じる。このほか本作には、エディの妻ビアトリス役で坂井真紀、エディのめいであるキャサリン役で福地桃子、ビアトリスの従弟ロドルフォ役で松島庄汰、ビアトリスの従兄マルコ役で和田正人、弁護士アルフィエーリ役で高橋克実が出演する。

ギビンズは「日本に来て、優れた俳優の皆さんと共に創作し、素晴らしい体験ができました。俳優の皆さんが、私が稽古場を後にしても稽古を続けていたと聞いて、その姿勢にも感銘を受けました」と稽古場の様子に触れつつ、「現代社会において、この作品が伝えるべきメッセージは何か？ということを大事にしながら演出しましたが、本作は世界中に存在する移民の問題を描きながらも、同時に、ある1つの家族にも焦点を当てています。ですからきっと世界中の誰もが共感できる作品だと思いますので、ぜひ劇場でご覧頂けたらうれしいです」と述べた。

伊藤は「50歳を目前にして芝居に向き合いたいと思い、この作品、そしてジョーさんと巡り合うことができました」と話し、「スピード感があり、エネルギッシュな作品になっています。ご覧くださる皆さんと一緒に、さらにエネルギー溢れる作品に創り上げたいと思っています。ぜひ観劇にいらしてください」と来場を呼びかけた。

上演時間は約1時間40分で、東京公演は9月24日まで。そのあと本作は、10月1日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホール、4日に広島・JMSアステールプラザ 大ホール、14・15日に京都・京都劇場で行われる。