「常磐線舞台芸術祭 2023」のラインナップの1つ、「『ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ』ラジオ朗読劇『銀河鉄道の夜』舞台版」が、昨日8月1日に福島・新地町文化交流センター(観海ホール)で開幕した。
これは、今年3月にふくしまFMとエフエム岩手の共同特別番組としてオンエアされたラジオ朗読劇を、舞台版として上演するもの。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を原作に、
劇中では、銀河ラジオ(ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ)で巻き起こる物語が展開。銀河ラジオの人気DJゴトウのもとに、ある夜「ジョバンニという弟が行方不明なのだ」と訴える女性のボイスメールが届く。子供たちの思いをめぐり、銀河ラジオの報道員(レポーター)たちの冒険が始まり……。
自身が脚本を手がける朗読劇「銀河鉄道の夜」の上演を2011年から行っている古川は、そのことに触れつつ「いままで朗読劇『銀河鉄道の夜』をやってきて、それも10年超やってきて、それを今年、ラジオ朗読劇に変えて、声と音響だけにして、今度は、それを舞台空間に戻す。それはどういうことなのか、ということ。 そのビジョンを、誰かと共有できる、ということ。できるということが幸福であるということ」と本作についてコメント。
後藤は「同じ時代を生きていることは、ひとつの車両に乗り合わせるようなことなのかもしれないですね。この朗読劇への参加を通じて、そう感じられたのが僕の人生にとっての大きな喜びです。ハルレヤ!」、小島は「僕たち人間は星のように、自ら光を発することはできません。 けれども、いや、だからこそ、一つの場所に集まり、言葉や歌を響かせあって、 それぞれの存在を感じようとするのかもしれません。 ここは、空気を揺らす音たちが互いを照らす星々の舞台。 観てくださる皆さんも、もちろんその星の一つです」とそれぞれ、開幕に際しての思いを述べた。上演時間は約1時間20分で、公演は本日8月2日まで。
ステージナタリーでは、「常磐線舞台芸術祭 2023」の特集記事を展開中。フェスティバルコーディネーターの平田オリザ、実行委員の小松理虔、そしてプロデューサーの鄭慶一が登場し、芸術祭への思いを語っている。「『ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ』ラジオ朗読劇『銀河鉄道の夜』舞台版」
2023年8月1日(火)・2日(水)
福島県 新地町文化交流センター(観海ホール)
原作:宮沢賢治
脚本・演出:
出演:古川日出男、
音楽:後藤正文、小島ケイタニーラブ
映像:河合宏樹
ともり @Tomori_Kaze
「ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ」開幕に古川日出男・後藤正文・小島ケイタニーラブが思い述べる - ステージナタリー
https://t.co/vNwGsCSMW1