竹中凌平らが青空の下でボールを追いかける、舞台「ブルーロック」公開稽古

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舞台「ブルーロック」のサッカー指導公開稽古が、2月下旬に東京都内で行われた。

左から神田凜星、佐藤信長、松岡ジョナタン、竹中凌平、色摩雄貴、佐伯亮。

左から神田凜星、佐藤信長、松岡ジョナタン、竹中凌平、色摩雄貴、佐伯亮。

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「ブルーロック」は金城宗幸が原作、ノ村優介がマンガを担当するサッカーマンガ。劇中では、日本をワールドカップ優勝に導くストライカーを育てるためのプロジェクト“ブルーロック(青い監獄)”に集められた高校生たちの物語が描かれる。初の舞台化となる今回は、脚本・演出を伊勢直弘が手がける。

本稽古に先立って行われた公開稽古には、主人公・潔世一役の竹中凌平、蜂楽廻役の佐藤信長、千切豹馬役の佐伯亮が参加。キャストは、東京都豊島区を本拠地とする社会人チーム・エリース東京の現役選手である、色摩雄貴、松岡ジョナタン、神田凜星からサッカーの指導を受けた。

舞台「ブルーロック」サッカー指導公開稽古の様子。

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竹中凌平

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少し汗ばむほど気温が上がった快晴のこの日、キャストは青いウェア、選手は赤いユニフォームで人工芝のフィールドに登場。まずはキャストと選手が2人1組になり、パスの練習に取り組んだ。「サッカーボールに触れるのは、小学校の授業以来」だと言う竹中がボールを蹴ると、松岡が「めっちゃ良いボール!」と称賛。これを聞いた竹中は「褒められて伸びるタイプなのでうれしいです!」と顔をほころばせた。

左から竹中凌平、佐藤信長。

左から竹中凌平、佐藤信長。[拡大]

佐伯亮

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最初は緊張気味だった竹中たちだが、ボールの扱いに慣れるにつれて表情がほぐれていく。ボールを受け止める練習をしながら佐藤は「楽しくなってきたー!」と笑顔。またサッカー経験者の佐伯が難易度の高いドリブル技を見せると、隣の竹中が「ちょっと……うまくない!?」と声を上げ、一同を笑わせた。

舞台「ブルーロック」サッカー指導公開稽古の様子。

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リレーに敗れ、罰ゲームの腕立て伏せに取り組む佐藤信長、佐伯亮、神田凜星。

リレーに敗れ、罰ゲームの腕立て伏せに取り組む佐藤信長、佐伯亮、神田凜星。[拡大]

給水休憩を挟んで次にキャストが取り組んだのは、三角コーンを使ったドリブル練習。竹中らはボールを蹴りながら、コーンの間をジグザグに走り抜ける。ここでは6人が2チームに分かれ、ドリブルで運んだボールをゴールポストに当てるリレーでスピードを競う場面も。両チームとも全力の走りを見せたが、佐藤と佐伯、神田からなるチームが惜しくも敗北。3人は罰ゲームの腕立て伏せに励んでいた。

舞台「ブルーロック」サッカー指導公開稽古の様子。

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最後は選手チームとキャストチームがミニゲームで対戦。エリース東京チームは「利き足を使わない」「シュートはヘディングだけ」というハンデ付きでプレイした。一同は汗を流しながら全力でボールを奪い合う。最後は「ブルーロック」キャストチームがゴールを決め、見事に勝利を収めた。

稽古のあとは合同取材が行われた。練習を振り返り、竹中は「うまくなったかどうかはともかく、サッカーの楽しさを知ることができたのは大きな収穫でした」と顔を輝かせる。バレーボールの経験があるという佐藤は「サッカーはバレーと違い、ネットを挟まずに生身の人間がボールを取り合う。今日実際にやってみて、サッカーの解像度が上がりました」とコメント。また幼稚園から中学卒業までサッカーをやっていたという佐伯は「信長くんとは初対面でしたが、サッカーを通じてコミュニケーションが取れて良い日でした」と充実感をのぞかせた。

キャストとサッカーをした感想を尋ねられると、松岡は「才能がありすぎてびっくり。3人ともチームに欲しいくらいです。連れて帰ります!(笑)」とコメント。神田は「皆さんの吸収力がすごい。サッカーの楽しさを改めて実感できました」と笑顔を見せ、色摩は「佐伯さんがとても上手で、あまり教えることがなかった(笑)。すごく楽しかったです」と稽古を振り返った。

左から佐伯亮、竹中凌平、佐藤信長。

左から佐伯亮、竹中凌平、佐藤信長。[拡大]

「ブルーロック」原作では、チームスポーツの中のエゴイズムが描かれる。これにちなんで取材会では、「チームで舞台に取り組む中で、自分のエゴをどう意識しながら演技しているのか?」と質問が。竹中が「舞台は協調性が大事なので、個人的には自分への評価というより、作品が評価されたらうれしい」「演技だからできるけど、本当はピンスポットを浴びるのは苦手(笑)」と回答すると、佐藤も「自分の役がカッコよく決めるシーンでも、お客様には物語の焦点に注目してほしいなと思う」とうなずく。また佐伯が「舞台を一緒に作るみんなは、仲間でありライバル。個性をちょうど良く出せるあんばいを探りながらお仕事している気がします」と話すと、竹中が「『ブルーロック』に出たら、俺たちも性格が変わって『もっとエゴを出したい!』って思っちゃうかも」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。

最後に竹中が「舞台『ブルーロック』を今日お世話になったエリース東京の皆さんにも楽しんでほしいですし、お客様にも『良い作品だった』と言ってもらえるようがんばります!」とあいさつし、取材会は終了した。

公演は5月4日から7日まで大阪・サンケイホールブリーゼ、11日から14日まで東京・サンシャイン劇場にて。

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舞台「ブルーロック」

2023年5月4日(木・祝)~7日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2023年5月11日(木)~14日(日)
東京都 サンシャイン劇場

原作:金城宗幸、漫画:ノ村優介(講談社「週刊少年マガジン」連載)
脚本・演出:伊勢直弘

キャスト

潔世一:竹中凌平
蜂楽廻:佐藤信長
國神錬介:松田昇大
千切豹馬:佐伯亮

久遠渉:佐織迅
雷市陣吾:佐藤たかみち
我牙丸吟:村松洸希
伊右衛門送人:澤田拓郎
五十嵐栗夢:書川勇輝

馬狼照英:井澤勇貴
二子一揮:坪倉康晴
鰐間淳壱:船木政秀
鰐間計助:川井雅弘

凪誠士郎:小坂涼太郎
御影玲王:菊池修司
剣城斬鉄:益永拓弥
絵心甚八:横井翔二郎

アンサンブル:安藤勇雅、窪寺直、土居健蔵、中土井俊允、牧野裕夢

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(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台「ブルーロック」製作委員会 衣裳協力:DESCENTE UMBRO

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ネコモドキ…? @ryouthflash

【稽古場レポート】竹中凌平らが青空の下でボールを追いかける、舞台「ブルーロック」公開稽古 https://t.co/LPmXMPXNKF

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