これは、明治座、東宝、ヴィレッヂがタッグを組んで送る“三銃士企画”の第2弾公演。「歌妖曲~中川大志之丞変化~」は、
製作発表には、倉持と桜木輝彦・鳴尾定役を演じる中川のほか、出演者の
中川は「舞台は初めての挑戦。久々に震えるぐらい緊張しています」とコメント。また、“三銃士企画”の前作「両国花錦闘士」を観劇した際に、プロデューサー陣から「一緒に舞台をやりませんか」という手紙をもらったことがきっかけで出演に至ったことを明かす。「出演が決まってからは、『歌妖曲』に向けて、歌やボイストレーニングなど、少しずつ準備をしてきました。いよいよ今週から稽古が始まるのですが、僕自身が知らない自分にたくさん出会えたら良いなと思っています。一生懸命、精一杯演じます!」と意気込みを述べた。
また今回演じる輝彦・定それぞれの役について「同じ人物なんですけど、正反対のキャラクター。桜木輝彦と鳴尾定が互いに及ぼし合っている影響が役作りのテーマになってくると考えています。鳴尾定として、恨みや怒りを溜め込めれば溜め込めるほど、桜木輝彦として光が当たったときのエネルギーになるのでは」と構想を語った。
鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏役の松井は「蘭丸杏は、悲しさや悔しさを長い間抱えている女性。稽古の中で、彼女が持つ“正義と悪”を理解し、お客様にカッコいい女性として見せたい」と述べる。司会から歌唱シーンについての意気込みを問われると「楽しめたら良いなと思いつつ、緊張はしています。中ちゃんを頼りにしています!」と中村に視線を送る。これに対し、中村は「私もこけられないので、命がけでがんばります。一緒にがんばりましょう(笑)」と応じ、互いに笑顔を向けあった。
鳴尾一族の長男・鳴尾利生役の福本雄樹は「本作は復讐劇。観ていただいたお客様には、スカッとした気持ちで、マイナスな気持ちを浄化してほしい」と思いを述べた。定と手を組み、裏社会でのし上がろうとするチンピラ・徳田誠二を演じる浅利は「徳田は定のセコンド役。なので(中川と)公私共にそういう関係性になれれば」と目標を掲げる。鳴尾一族の長女・一条あやめ役の中村は「ご覧になった方も、出演する私たちにとっても、この作品が最高の憂さ晴らしになるように暴れまわろうと思います」とニヤリと笑う。
一族のフィクサー・大松盛男役の山内は「コロナ禍で演劇界はかなり厳しい状況になっていますが、千秋楽公演まで無事に終えられるよう、気持ちを引き締めて挑みたい」とコメント。そして定たちの父親で、鳴尾一族のトップ・鳴尾勲役の池田成志は、自身が過去に出演した松尾スズキ作・演出の「悪霊-下女の恋」に触れ、「(『悪霊』では)稽古の段階では『この作品はまったくの悲劇で、お客さんはどんよりして帰るだろうな』と思っていたんですけど、幕が開いたらどっかんどっかんウケていて。そこで『芝居は思いがけない反応が返ってくることもある』ということを学んだので、今回も最初からこういう話だと決めつけずにやるべきだなと、『歌妖曲』のあらすじを読んだときに思いました」と語った。
司会が報道陣に「ほかに質問はありませんか?」と投げかけると、会場から「はい!」とよく響く声が。その声の主は、本作に歌手の橋本ミキオ役で出演する
最後に中川は「念願かなって、舞台の上でお芝居ができることに感謝しています。本作で描かれる昭和の芸能界は、ファッションやカルチャー、音楽など、ポップでカラフルで、今にないエネルギーを感じ、僕の世代からするとすごく新鮮なところがあります。そういったエネルギーに、血生臭さ、人間の内側からにじみ出てくる匂いや温度みたいなものも乗せて、観てくださる方の深い部分に届くような、熱量のある作品にできれば。すごく良い舞台にします。楽しみにしていてください!」と期待をあおり、製作発表を締めくくった。
公演は11月6日から30日まで東京・明治座、12月8日から12日まで福岡・キャナルシティ劇場、17日から25日まで大阪・新歌舞伎座にて。チケットの一般販売は、東京・福岡公演分が9月25日10:00、大阪公演分は10月23日10:00にスタート。
音楽劇「歌妖曲~中川大志之丞変化~」
2022年11月6日(日)~30日(水)
東京都 明治座
2022年12月8日(木)~12日(月)
福岡県 キャナルシティ劇場
2022年12月17日(土)~25日(日)
大阪府 新歌舞伎座
作・演出:
出演:
※岩崎巧馬の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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