「エレファント・ソング」開幕、井之脇海「マイケルとしてきちんと生きられたら」

4

48

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 8 28
  • 12 シェア

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」が昨日5月4日に開幕。それに先がけて同日、フォトコールと取材会が行われ、出演者の井之脇海寺脇康文、ほりすみこ、そして演出の宮田慶子が登壇した。

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)

大きなサイズで見る(全10件)

左からほりすみこ、井之脇海、寺脇康文、宮田慶子。(撮影:加藤幸広)

左からほりすみこ、井之脇海、寺脇康文、宮田慶子。(撮影:加藤幸広)[拡大]

「エレファント・ソング」は、カナダの作家ニコラス・ビヨンが2002年に執筆した作品。カナダ・モントリオールのインフィニシアターにて朗読形式で上演され、2003年から2010年にかけてモントリオールを中心に演劇として上演された。2014年には、グザヴィエ・ドラン主演により映画化もされている。劇中では、失踪した精神科医の担当患者マイケルと、病院長グリーンバーグによる心理戦が展開。宮田慶子が演出する今回の上演版では、主人公のマイケルを井之脇、グリーンバーグを寺脇、看護師のミス・ピーターソンをほりが演じる。

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)[拡大]

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)[拡大]

開幕に際し井之脇は「稽古を1カ月近くやってきて、今日初日を迎えることを嬉しく思っています。昨日までは緊張していましたが、今日劇場に入ってみたらワクワクのほうが大きく、マイケルとしてここできちんと生きられたらなと思っています」とコメント。また「マイケルを演じながら、僕自身が初主演でがむしゃらに一生懸命がんばる中で、同じように自分って何なんだろう、演技とは何だろうとたくさん考えた1カ月でした。まだ明確に答えは出てないんですけど、お芝居をしている中でマイケルが抱えている感情と、僕の感情がリンクするときがあって、もっと多くのその瞬間をこの本番中にも見つけていきたいと思います。映像と舞台とでは、また違ったお芝居の楽しさがあると思いますが、舞台では同じセリフを深めていったり、その日の役者同士のコンディションによって反応が変わったりするので、いろいろ追求していく過程に手応えがあるのでとても楽しいです。今後も機会があればじっくりお芝居と向き合える舞台をやれたら良いなと思います」と意気込みを語った。

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から寺脇康文、井之脇海。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から寺脇康文、井之脇海。(撮影:加藤幸広)[拡大]

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左からほりすみこ、寺脇康文、井之脇海。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左からほりすみこ、寺脇康文、井之脇海。(撮影:加藤幸広)[拡大]

寺脇は「最初に戯曲を読んだときは本当に面白いと思って受けたのですが、稽古に入ってみると、面白いけど深いし、そして怖い。我々が舞台上で気持ちにうそをついてしまうとすぐにバレてしまう。恐ろしい作品に手を出してしまったという気持ちです。なんとか嘘のない気持ちを、演出の宮田さんと一緒に作ってきましたし、この1カ月楽しくもある苦労をいくつもして、何度も壁にぶち当たりましたし、僕が今までやってきたお芝居の中の形式とは違うことを模索していました」と稽古を振り返る。井之脇については「感性でぶつかって来てくれて、僕も還暦は迎えましたが、二十代の頃のような新鮮な気持ちで芝居に向き合うことができ、その意味でとても素晴らしい座長です」と信頼を寄せた。

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」より。左から井之脇海、寺脇康文。(撮影:加藤幸広)[拡大]

ほりは「普段は小劇場を中心に芝居をやっているのですが、3人しか出演しないというこのような作品に参加できてとても楽しんでおります」と喜びを述べ、宮田は「舞台は精神科の診療室で、出演は3人だけという、濃密な一言一言のキャッチボールにすべてがかかっている芝居です。現代に生きている多くの方がそれぞれ心の中に抱いている、フラストレーションや悩みが徐々に解き明かされていくように話が進んでいきます。濃密な3人のお芝居の中でその一つひとつが解き明かされていく様子を見ていただければと思います」と見どころを語った。

東京公演は5月22日まで東京・PARCO劇場にて。本公演はその後、25日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、28日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて行われる。

この記事の画像(全10件)

PARCO PRODUCE 2022「エレファント・ソング」

2022年5月4日(水・祝)~22日(日)
東京都 PARCO劇場

2022年5月25日(水)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール

2022年5月28日(土)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

作:ニコラス・ビヨン
翻訳:吉原豊司
演出:宮田慶子
出演:井之脇海寺脇康文、ほりすみこ

全文を表示

読者の反応

  • 4

NOBUHIRO MATSUZAWA @matsu__nobu

めちゃくちゃ演劇でした。 https://t.co/AYK9R2JcDz

コメントを読む(4件)

関連記事

井之脇海のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 井之脇海 / 寺脇康文 / 宮田慶子 / エレファント・ソング の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします