「藤山寛美 三十三回忌追善 喜劇特別公演」開幕に藤山直美「感謝しかありません」

「藤山寛美 三十三回忌追善 喜劇特別公演」が、本日5月3日に大阪・大阪松竹座で開幕した。

「藤山寛美 三十三回忌追善 喜劇特別公演」は藤山寛美の三十三回忌にあたり、5月に大阪、7月に東京、10月に京都で上演される追善公演。本公演には藤山直美と、藤山寛美ゆかりの面々が出演する。

大阪公演と東京公演では「愛の設計図」「〈映像〉藤山寛美 偲面影」「『大阪ぎらい物語』 藤山直美ご挨拶相勤め申し候」が披露される。「愛の設計図」では町の工務店を舞台に、渋谷天外が演じる現場監督・石原と、藤山扇治郎が演じる建築技師・間文太郎との師弟愛が描かれ、「〈映像〉藤山寛美 偲面影」では、藤山寛美の思い出の数々が上映された。

「大阪ぎらい物語」では、老舗ののれんを大事にする母と、店の手代との結婚を許してほしい娘が、近所の人々まで巻き込んで大げんかを繰り広げる様子が描かれる。終演後には、藤の装飾と藤山寛美の舞台写真に囲まれた藤山直美が「お客様に喜んでいただきたいという気持ちだけは父に負けずに励んでまいりました。大変なニュースも多い中、皆様に楽しんでいただけるひとときをお届けすることが、父の一番の望みであり、追善公演の意義であると思うので、千穐楽までしっかりと勤めてまいります」と観客にあいさつした。

さらに囲み取材では藤山直美が「なによりもお客様に喜んでもらえるように勤めます。家の中でもエンタメを楽しめる時代。そんな中わざわざ劇場に足を運んでくださるお客様には本当に感謝しかありません。少しでも楽しいひとときをお過ごしいただけるよう励んでまいります」、藤山扇治郎は「直美伯母さんをはじめ、沢山の先輩方にご指導いただき、支えられて、この度の祖父の追善公演に立てる。感謝の気持ちでいっぱいです。微々たる力ですが、千穐楽まで無事に勤められるよう、一生懸命頑張ります」とコメントした。

大阪公演は5月26日まで。その後、7月1日から25日まで東京・新橋演舞場で上演されるほか、10月1日から23日まで京都・南座公演が行われる。なお南座公演では大阪・東京公演と演目が変わり、「えくぼ」「『はなのお六』 藤山直美ご挨拶相勤め申し候」が上演される。

※2022年7月11日追記：7月10日から14日までの東京公演は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。