藤山寛美主演の「愛の設計図」上映会、渋谷天外・藤山扇治郎が同作出演への意気込み語る

「藤山寛美 懐かしの上映会＆松竹新喜劇 渋谷天外・藤山扇治郎 アフタートーク」が、昨日4月25日に大阪・なんばパークスシネマで行われた。

これは、5月に開幕する「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」の上演を記念し、行われたもの。上映会では、藤山寛美が石原堅造役を務めた「愛の設計図」が公開された。

アフタートークには、渋谷天外と藤山扇治郎が登壇。「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」の大阪公演と東京公演で上演される「愛の設計図」で、天外は石原役、藤山扇治郎は間文太郎役を演じる。天外は「私は幼いときから寛美先生にお世話になっておりまして、劇団入団以来、演技のイロハを教えていただきました」と語り、「寛美先生の務められたお役を演じることは、本当に挑戦ばかり。また、昭和26年が初演の『愛の設計図』は、当時の演出のままでは現代にそぐわない、パワハラと捉えられるような内容が含まれるので、今の時代に合うように新しい設定を取り入れつつ、この作品の“芯の部分”、感情や感動をお届けします」と述べた。

藤山寛美の孫・藤山扇治郎は「祖父は私が3歳のときに亡くなったのですが、とにかく破天荒で、経験豊富で人間としても偉大な人だったと聞いています。そんな偉大な“お芝居の神様”のセリフには祖父の人生が詰まっているのだな、といつも感じます」と話し、「今回の『愛の設計図』については、時代が変わっても伝えたいことは同じだと思うので、今のお客様が観ても『古い』と感じないような舞台にしたいと思っています。そしてなにより、祖父の役を演じる天外兄さんと私の絡みが生み出す“壮絶な愛の設計図”にご期待ください！」とコメントした。

「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」の大阪・大阪松竹座公演は5月3日から26日まで、東京都・新橋演舞場公演は7月1日から25日まで、京都・南座公演は10月1日から23日まで。