見どころは“あごクイ”？吉田綾乃クリスティーらの舞台「フルーツバスケット」開幕

舞台「フルーツバスケット」が、3月4日に東京・日本橋三井ホールで開幕した。

「フルーツバスケット」は、1998年から2006年まで「花とゆめ」（白泉社）で連載された高屋奈月のマンガ。唯一の家族だった母親を亡くした高校生・透は、1人でテント暮らしをしていた。しかし、その場所は学校の王子様的存在である由希が暮らす草摩家の敷地内だった。家主である紫呉に家事の腕を買われた透は、彼らと一緒に住むことになり……。舞台版では脚本・総合演出を毛利亘宏、演出を長谷川太郎が手がける。

初日に先駆けて3月4日に行われた囲み取材にはキャストたちが登壇。透役の吉田綾乃クリスティー（乃木坂46）はオファーを受けたとき「世界中で愛される作品の主役がどうして私なのか」とプレッシャーを感じたことを明かしつつ、「稽古を進めるにつれて楽しみな気持ちが大きくなりました。今は『フルーツバスケット』の世界をいろいろな方に広めたいと思っています」と気合い十分に語る。

特に注目してほしいシーンを尋ねられると、草摩由希役の北川尚弥は「“あごクイ”をするシーンがあるので、あごクイです！」と回答。さらに北川は上演に向け「アニメから飛び出てきたような世界観を皆様にお届けできたら」と意気込みを述べた。

草摩夾役の橋本祥平は稽古を「夾は辛い過去を背負ったキャラクター。僕は彼とは真逆の育ち方をしたので、どこまで理解できるか悩みました。せめて全力で彼に寄り添おうと思い、稽古期間を過ごしてきました」と振り返り、「草摩一族プラスアルファで、一丸となって作品に取り組みました。主人公の透と出会うことで成長していく各キャラクターの姿を見せたい」とメッセージを送った。

公演は13日まで。なお、一部公演ではアフタートークが開催されるほか、13日の12:00開演回と16:00開演回では配信も行われる。