初めての生とやり直しの死の物語、ミクニヤナイハラプロジェクト「はじおわ」

ミクニヤナイハラプロジェクト vol.11「はじまって、それから、いつかおわる」が3月24日から28日まで、東京・吉祥寺シアターにて上演される。

これは、2020年に上演予定だったが新型コロナウイルスの影響により延期となっていた公演。チラシ裏には「はじまって、それから、いつかおわる私たちに捧げる『初めての生』と『やり直しの死』の物語」とコピーが記された。

上演に向けて矢内原美邦は2年前を振り返り「あの時失われてしまったもの、見えないものを見えるものにしたいという思いが、いまの時間につながりました。世界中で命の選択が多くされてきたこの2年間です。演劇が必要なのか？という答えについてはくる夜もくる夜も考え続けている。演劇をやってこれたのは吉祥寺シアターがあったからです。劇場をフラットな状態にして行うこの公演を是非観に来てください」とコメントした。出演者には山本圭祐、沼田星麻、間瀬奈都美、昇良樹、原田理央が名を連ねている。

矢内原美邦コメント

本当だったら、2020年に行う予定だった公演です。あの時も毎日稽古をかさねていましたが、どうしても中止にせざるおえなかった。あったはずの多くの時間たちは失われてしまった。2年前と同じキャストでの公演は叶いませんでしたし、状況もいろいろと変わってしまいました。それでもやっぱりもう一回この作品をやろうと思いました。あの時失われてしまったもの、見えないものを見えるものにしたいという思いが、いまの時間につながりました。世界中で命の選択が多くされてきたこの2年間です。演劇が必要なのか？という答えについてはくる夜もくる夜も考え続けている。演劇をやってこれたのは吉祥寺シアターがあったからです。劇場をフラットな状態にして行うこの公演を是非観に来てください。