MONO「悪いのは私じゃない」スタート、土田英生「劇団でしかできない作品」

MONO第49回公演「悪いのは私じゃない」が、去る2月26日に福岡・北九州芸術劇場 小劇場で開幕した。

「悪いのは私じゃない」はMONOの新作。劇中では、山奥の小さな会社を舞台に、社内いじめを巡る物語が展開する。退職した元社員から、社内いじめを告発する手紙を受け取った総務部部長は、その調査を始めることに。しかしそれぞれの意見は対立し、誰が悪いのかははっきりとせず……。

作・演出を担う土田英生は「人物の行動よりも、セリフでのつながりを軸に台本を書くタイプですが、今回はいつもよりも意識的にそれを試みました。おかげで稽古に苦労しました。9人が延々喋るだけの舞台。これをいかに退屈させずに見せるか。全員の認識を揃えないと、その狭き道は渡れません。これはまさに劇団でしかできない作品だと思っています。初日が開くまで不安で仕方ありませんでしたが、お客さんにも無事に届いた手応えがあってホッとしているところです。北九州、岡山、東京、大阪と上演を重ねながら表情が変化していくのを楽しみにしているところです」とコメントした。

福岡公演は昨日27日に終了し、このあと3月5・6日に岡山・ 岡山県天神山文化プラザ 1階 ホール、11日から20日まで東京・吉祥寺シアター、23日から27日まで大阪・ABCホールでも公演が行われる。

※初出時、岡山公演の会場名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。