PARCO PRODUCE 2021「音楽劇 海王星」が、本日12月6日に東京・PARCO劇場で開幕。これに先駆け同日、フォトコールと初日前会見が行われた。
「海王星」は、
フォトコールでまずお披露目されたのは、1幕の冒頭シーン。スポットライトの中に
続いて披露されたのは、1幕終盤のシーン。ここでは山田扮する猛夫と松雪扮する魔子が「紙の月」を切なくデュエットする。その後舞台には、ユースケ演じる彌平をはじめ、猛夫と魔子の恋路を妨害する少女そばかす(
フォトコール後の会見には、山田、松雪、ユースケに加え、音楽・音楽監督の志磨、演出の眞鍋が登壇。本作でPARCO劇場に初進出する眞鍋は「フォトコールを観ながらとてもゾクゾクしました」と心境を明かし、「出演者やスタッフの皆さんと丁寧かつ大胆に練り上げ、積み上げながら作ってきました。それをどのように観ていただけるかが本当に楽しみ」と期待を口にした。
山田は、台本では3幕構成だった作品が、今回は2幕構成にアレンジされていることを紹介しながら「寺山さんの伝えたいことや登場人物の逡巡が、短いシーンに凝縮されました。キャラクターの感情の起伏が激しいので、心情の奥の奥、隅の隅まで伝えるには相当な技量と集中力と精神力が必要だと思います」と語る。また自身の役どころについて「(猛夫は)感情がフラットになる場面がなく、常に何かに悩んでいる人物なので、苦しいですよ……」と苦笑いしつつ、「でもそこがやりがいでもある。『海王星』は日々進化していく舞台になるかもしれません」と言葉に力を込めた。
松雪は眞鍋に「とても繊細に演出されるので、私たちもそれに準じてとにかく丁寧に作り上げました」と信頼を寄せ、「バディである山田裕貴くんと一緒に、緊張感を保ちながら最後まで愛を表現していくのが私たちの役割。皆さんが今までにご覧になった寺山さんの作品とは、また違った豊かさのある作品がある作品になるようにがんばります」と目標を掲げた。
ユースケは「僕はお客さんを置いてけぼりにする舞台も、お客さんに極度に媚びる舞台も好きではありません。『海王星』はその中間か、または別の次元に位置する舞台になったのでは」と出来栄えに自信をのぞかせる。さらにユースケが「眞鍋さんは優しすぎて、何をやっても許してくれる」と話すと、隣に立つ山田が激しく何度もうなずいて同意を示し、笑いを誘う。ユースケも山田の反応に笑いながら「真摯に僕らに寄り添ってくれる温かい演出術のおかげで、このような舞台になった。きっと『なんか熱くて、中身が詰まっていた』と思ってもらえるのでは」と上演に期待を寄せた。
志磨は「演劇は音楽の世界とは全然違います。何を見ても何を聞いても、すべてが刺激的でした」と稽古を振り返る。寺山ファンとしても知られる志磨は、かつて戯曲「毛皮のマリー」にちなんで名付けたバンド・毛皮のマリーズとして活動していたことを振り返りながら「とても恐れ多いですが、寺山さんと共作のようなことができるなんて夢のようで、張り切って曲を作りました。生演奏で毎回出演できることも、本当にうれしい。がんばります!」と意気込みを述べた。
上演時間は20分の途中休憩を含む2時間55分を予定。東京公演は12月30日まで行われ、その後、本作は大阪・富山・宮城・青森・愛知を巡演する。
PARCO PRODUCE 2021「音楽劇 海王星」
2021年12月6日(月)~30日(木)
東京都 PARCO劇場
2022年1月8日(土)~10日(月・祝)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2022年1月15日(土)・16日(日)
富山県 オーバード・ホール
2022年1月19日(水)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2022年1月23日(日)
青森県 弘前市民会館 大ホール
2022年1月27日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
作:
演出:
音楽・音楽監督:
出演:
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【公演 / 会見レポート】山田裕貴らが“奥の奥、隅の隅”まで感情を伝える、音楽劇「海王星」開幕(舞台写真あり) https://t.co/GJ2Sho6WA4