ミュージカル「October Skyー遠い空の向こうにー」が明日10月6日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕。これに先駆け、本日5日に初日前会見が行われた。
本作は、元NASAの技術者ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説「ロケットボーイズ」をもとにした映画「
1957年、人類初の人工衛星スプートニクが宇宙へ飛び立った。ウェストバージニア州の炭鉱町コールウッドでその様子を見ていた高校生のホーマーは、自身もロケットを打ち上げたいという夢を抱き、悪友のロイとオデル、科学の知識を持つ、いじめられっ子のクエンティンを仲間に引き入れて“ロケット・ボーイズ”を結成する。彼らのロケット作りは失敗続きで、ホーマーは父のジョンと激しく対立。そんな2人に母のエルシーは寄り添い続けていた。ボーイズは、高校の教師のミス・ライリーや炭鉱の人たちの助けを借り、全米科学コンテストに向けて少しずつ前進していたが……。
会見にはキャストより、
「ロケットを打ち上げる前のような気持ち」と心境を明かしたロイ役の阿部は「スプートニクが宇宙に飛び立つのをみんなで見届けるシーンが好き。ステージ上の時間が止まっているような感じがして、それを観に来てくださる方々とも一緒に共有したいです」とメッセージを送る。
続くオデル役の井澤は「僕はオープニングシーンが好き。幕が開いて炭鉱夫たちが出てくるのですが、その迫力で1950年代のアメリカにタイムスリップした気持ちになるので、注目していただきたいです。お客様にも希望を持って帰っていただける舞台になっていると思います」と自信を見せ、クエンティン役の福崎は「4人が『ロケットを作るぞ』と決意を固めるシーンがすごく好きです。僕が演じるクエンティンは劇中で勇気を与えてもらう役なので、皆さんにも勇気を与えられたら」と目標を掲げた。
ホーマーのガールフレンドであるドロシー役を演じる中村は「顔合わせから今日まですごく濃い毎日でした。学んできたことを生かして精一杯がんばっていきたいと思います」と意気込み、ライリー役の夢咲は「先生としてロケット・ボーイズの光になれるような存在になりたいと思っていたのですが、4人はすでにまぶしく輝いていました(笑)。エネルギッシュでパワフルな彼らに負けないよう、突き進んでいきたいです」と抱負を述べる。
さらにジョン役の栗原は「コールウッドの町には現代にも通じる閉塞感が漂っています。父と息子、夫婦、友人、先生と生徒、町や国と人々の関係も描かれている素敵な群像劇です。感染対策をしっかりして、千秋楽まで走り切りたいと思います」と語り、エルシー役の朴は「本作の魅力は実話であること。個があって、家族があって、町があって、国があって、星がある。誰にでも共感できる普遍的なお話だと思います。初日で私たちのビビッドな気持ちがお客様に届くといいなと思いながらドキドキしています」と言葉に力を込めた。
最後に甲斐は「日本初演の作品を作り上げることができて誇らしい気持ちです。『お客様はどう思うのかな?』と考えながら稽古を積み重ねてきたので、幕が開くのが楽しみ。座長として、全員無事に舞台に立てることを祈りながら、大阪公演の千秋楽まで駆け抜けたいです」と会見を締めくくった。
上演時間は20分の休憩を含む2時間40分を予定。東京公演は10月24日まで行われ、11月11日から14日にかけては大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
ミュージカル「October Skyー遠い空の向こうにー」
2021年10月6日(水)~24日(日) ※朴ろ美の「ろ」は王へんに路が正式表記。
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2021年11月11日(木)~14日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
上演台本・訳詞・演出:
脚本:ブライアン・ヒル&アーロン・ティーレン
作詞・作曲:マイケル・マーラー
出演:
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