渡辺和徳がブラッシュアップする「二代目はクリスチャン」シアターXで上演

9PROJECT「二代目はクリスチャン」が、10月8日から10日まで東京・シアターXで上演される。

「二代目はクリスチャン」は、つかこうへいが手がけた小説。1985年に井筒和幸監督、志穂美悦子主演により映画化された。1999年には、つか自身の演出により、原発問題を取り上げる“緊急特別バージョン”として舞台版が上演され、2007年には、渡辺和徳の演出により★☆北区つかこうへい劇団が本作を披露した。

9PROJECTでは昨年、渡辺が脚本・演出をブラッシュアップした“新生オーソドックス・バージョン”を東京のd-倉庫で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で観客を迎えての公演が中止に。今回は、かつて「熱海殺人事件」をはじめとするつか作品が上演されたシアターXに会場が移される。

シスター今日子は赤子の頃、教会に預けられて育った。真面目で愛情深い彼女だったが、ある嵐の晩にやくざ者の英二と出会い、恋に落ちたことで運命が変わり始める。実は今日子は神戸を取りしきる神龍組の跡取りであり、英二はかつて彼女の父を手にかけていて……。出演者には今日子役の高野愛、英二役の吉田智則のほか、新澤明日、相良長仁、岩崎祐也、仲道和樹、諏訪貴大、友部康志、小川智之、藤原儀輝が名を連ねている。