市川猿之助の代役・坂東巳之助へ客席から拍手、「八月花形歌舞伎」開幕

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「八月花形歌舞伎」が昨日8月3日に東京・歌舞伎座で開幕した。

第1部では、江戸時代に加賀藩で起きたお家騒動を題材とする「鏡山旧錦絵」の後日譚、三代猿之助四十八撰の内「『加賀見山再岩藤』岩藤怪異篇」を上演。本作では、市川猿之助が多賀大領 / 御台梅の方 / 奴伊達平 / 望月弾正 / 安田隼人 / 岩藤の霊の6役を勤める予定だったが、PCR検査にて陽性反応が出たため、当面の間休演することに。これを受け、坂東巳之助が代役を勤める運びとなった。初日、巳之助扮する多賀大領が舞台上に姿を現すと、客席からは温かい拍手が送られた。

第2部では、三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺「『真景累ヶ淵』豊志賀の死」と、中村屋ゆかりの舞踊劇「仇ゆめ」が披露され、「『真景累ヶ淵』豊志賀の死」には、中村七之助中村児太郎中村鶴松中村勘九郎中村扇雀が出演。「仇ゆめ」では、深雪太夫を七之助、深雪太夫に恋する狸を勘九郎が演じる。

第3部では、木曽義賢の壮絶な最期が描かれる義太夫狂言の名作「源平布引滝『義賢最期』」、歌舞伎の様式美に富んだ華やかな作品「伊達競曲輪鞘當」、清元の代表的な舞踊「三社祭」が上演される。松本幸四郎は、自身の襲名披露狂言で木曽先生義賢を勤める予定だったが、新型コロナウイルスの影響により公演が中止となっていた。「伊達競曲輪鞘當」には、不破伴左衛門役の中村歌昇、名古屋山三役の中村隼人、茶屋女房お新役の坂東新悟が出演。幕切れとなる「三社祭」では、16歳の市川染五郎と17歳の市川團子が、それぞれ悪玉、善玉として踊りを披露する。

「八月花形歌舞伎」の公演は8月28日まで。

「八月花形歌舞伎」

2021年8月3日(火)~28日(土)
東京都 歌舞伎座

第1部

三代猿之助四十八撰の内「『加賀見山再岩藤』岩藤怪異篇」

作:河竹黙阿弥
補綴:奈河彰輔、石川耕士
補綴・演出:市川猿翁
演出:市川猿之助

第2部

一、「『真景累ヶ淵』豊志賀の死」
二、「仇ゆめ」

作・演出:北條秀司

第3部

一、「源平布引滝『義賢最期』」
二、「伊達競曲輪鞘當」「三社祭」

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