デラシネラがセリフを用いず、身体表現のみで「はだかの王様」を上演

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デラシネラ古典名作劇場第3弾「はだかの王様」が、高知公演を経て、3月26日から28日まで東京・滝野川会館にて上演される。

「はだかの王様」初演より。(高知県立美術館2021 / 撮影:釣井泰輔)

「はだかの王様」初演より。(高知県立美術館2021 / 撮影:釣井泰輔)

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本作は、高知・高知県立美術館製作によるカンパニーデラシネラの「古典名作劇場」シリーズ第3弾。今回は、セリフを用いず、身体表現のみでアンデルセンの「はだかの王様」の解体に挑む。作品について小野寺は「童話『はだかの王様』は、複数人が共有する『幻想』を否定する(最後、子どもが真実を指摘する)ことを主軸としていますが、今作は忖度の糾弾という切り口ではなく、真実と嘘、現実と妄想のあやふやな境界線について、そして空想礼賛に大きく舵を切っています。『はだか』をどう取るかは意見の分かれるところですが、『はだか』だったとしても良いじゃない、というのが今の心境です」とコメントしている。出演者には小野寺のほか、崎山莉奈、ヌン・ヴァン・ミン、大庭裕介藤田桃子が名を連ねた。上演時間は約1時間。

小野寺修二コメント

デラシネラ古典名作劇場、シリーズ三作目となりました。

二作目の「ドン・キホーテ」で分厚い本を皆で奪い合い我先にと読むシーンがあります。ある子どもが言いました。「本に何も書いていない!」真っ白なページの本を取り合っていたのです。マイムは誠心誠意「はだかの王様」とも言えるなと思いました。ただの棒を何かに見立てたり、実際ないものを演者と観客で結託した結果見えてくる豊かさについて思います。

童話「はだかの王様」は、複数人が共有する「幻想」を否定する(最後、子どもが真実を指摘する)ことを主軸としていますが、今作は忖度の糾弾という切り口ではなく、真実と嘘、現実と妄想のあやふやな境界線について、そして空想礼賛に大きく舵を切っています。

「はだか」をどう取るかは意見の分かれるところですが、「はだか」だったとしても良いじゃない、というのが今の心境です。

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デラシネラ古典名作劇場第3弾「はだかの王様」

2021年3月26日(金)~28日(日)
東京都 滝野川会館

演出:小野寺修二
出演:崎山莉奈、ヌン・ヴァン・ミン、大庭裕介藤田桃子、小野寺修二

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