“木野花”が崩壊?「月影花之丞大逆転」に古田新太「ガッカリしに来て(笑)」

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2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」の製作発表が、本日1月25日に東京都内で行われた。

2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」製作発表の様子。(撮影:田中亜紀)

2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」製作発表の様子。(撮影:田中亜紀)

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Yellow/新感線は、新幹線の設備を検査するための事業用新幹線車両の愛称であるドクターイエローにちなみ、“密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観客が元気になる作品”を届けるべく始動した劇団☆新感線の新シリーズ。大人数の作品を多数発表してきた新感線だが、今回はキャスト総勢11名での上演となる。

会見には作者の中島かずき、演出のいのうえひでのりのほか、出演者より木野花古田新太阿部サダヲ浜中文一西野七瀬が出席。古田、阿部、浜中、西野がTシャツにそろいの赤ジャージでパイプ椅子に座る中、木野は黒いドレスで月影花之丞に扮し、籐のピーコックチェアに腰かけて報道陣を笑いで包んだ。

中島かずき(撮影:田中亜紀)

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作劇を手がけた中島は本作について「過去作を知らない方も楽しめます」と説明。コロナ禍でどんな作品を上演するかいのうえと相談したと言い「数年前から温めていたアイデアを総ざらいして、急いで脚本を書いて。まるで手の上にいる木野さんに書かされているかのような気持ちになりながら、楽しく執筆しました。(本作は木野の)ドキュメンタリーのつもりなんです」と創作過程を振り返ると、木野が「私、あんなんじゃないよ!?」と抗議の声を上げ、笑いを誘った。

いのうえひでのり(撮影:田中亜紀)

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いのうえは本来、2021年春に大規模な公演を予定していたことに触れながら「『楽しい芝居をやろう』ということになり、明るく笑える公演にするにはこれしかないと上演を決めました。花之丞は演劇の神に愛されているキャラクターなので、祈りも込めて(上演を)成功させたい」と意気込む。またいのうえは、本作が笑いの要素を多く含むことに言及し「古田からは『ネタ元が古い』とさんざん言われてますが(笑)。某家庭教師のCMに使われていたアニメを取り入れているので、予習をオススメします!」と呼びかけた。

古田新太(撮影:田中亜紀)

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「何が面白いか、まだわからない。混沌とした稽古です」と言うのは古田。古田は「木野先生がなかなか段取りを覚えられない。僕は“じいじ”役ですが、この間“ばあば”と呼ばれました。こんな面白いことを稽古場でされたら、本番どうなるのか心配」とエピソードを披露。古田が「あれは僕たちを楽しませようと言ってくれたんですか!?」と問いかけると、木野は「そんなつもり全然ないの! ただ、花之丞を演じようとすると“木野花”が崩壊していく感じがする……(笑)」と胸中を告白した。

阿部サダヲ(撮影:田中亜紀)

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木野と初共演の阿部は、木野に“先生”や“偉い人”というイメージを抱いていたと打ち明けつつ、「木野さんがテンパっているとき、たまたま稽古場の近くを救急車が通って。古田さんに『迎えが来たよ』と言われていた」「“力技”というセリフをなぜか“太っ腹”にしていた」と稽古場での様子を明かし、「木野さんは楽しい方です」と笑顔を見せた。

浜中文一(撮影:田中亜紀)

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新感線の公演に初参加の浜中は、ドラマ「木更津キャッツアイ」で古田と阿部が演じた役柄が印象に残っていると述べ、「お二人と一緒に舞台ができて本当にうれしい」と喜びをかみ締める。いのうえは浜中が出演したミュージカル「50Shades!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~」を観劇し、「(浜中は)驚くほど素晴らしく、清潔感ある“変態”役がハマっていた」と称賛。浜中は「舞台でツッコミ役を担当するのは初めてなので、面白くやれたら」と意気込んだ。

西野七瀬(撮影:田中亜紀)

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本作が初舞台の西野は「稽古初日は緊張しすぎて誰の目も見られなくて、ストレッチのときすら緊張していました。でもすごく楽しくて居心地のいい場所だなと、昨日ようやく思いました」とコメントして共演者を笑わせる。「頼れる皆さんの中で、末っ子的ポジションで楽しんでいます」とはにかむ西野に、古田は「とりあえず大きな声を出せばいいから!」とアドバイスした。

木野花(撮影:田中亜紀)

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約18年ぶりに花之丞に扮する木野は「前回出演時の“やり残し感”があったので、リベンジの気持ち」と気合い十分に述べ、「ほぼ全編笑いがあり、根底には演劇愛がある作品。このばかばかしいお芝居を本気で演じれば、いい舞台になると思います」と自信をのぞかせる。しかし共演者たちに暴露された通り、セリフや段取りを覚えることに苦戦していると木野。木野が「いのうえさんのダメ出しが雪崩のように襲ってくる。でも慣れている人は“チャラッと”やっていて……」と古田を見やると、古田は「俺は野田(秀樹)さんや蜷川(幸雄)さんの作品でもあんな調子です」とすまし顔で言い返していた。

最後に古田が「みんなでくだらないことを一生懸命考えていて、皆さんきっとガッカリすると思う(笑)。高いチケット代で『こんなにガッカリすることがあるんだ』と思ってもらいたいので、ぜひご覧ください!」と観客にメッセージを送り、会見は終了した。

2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」は、2月26日から4月4日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、14日から5月10日まで大阪・オリックス劇場にて。東京公演のチケットは1月30日10:00、大阪公演のチケットは3月7日10:00にそれぞれ発売される。

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2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」

2021年2月26日(金)~4月4日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2021年4月14日(水)~5月10日(月)
大阪府 オリックス劇場

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太阿部サダヲ / 浜中文一西野七瀬 / 河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁 / 木野花

※Yellow/新感線の「/」は雷マークが正式表記。

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