尾上松也、念願の「弥生の花浅草祭」に向け意気込み「演じ分けをしっかりと」

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「十二月大歌舞伎」に出演する尾上松也の取材会が、昨日11月17日に東京都内で行われた。

尾上松也

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「十二月大歌舞伎」チラシ

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松也が東京・歌舞伎座の公演に出演するのは、昨年の「芸術祭十月大歌舞伎」ぶりで、歌舞伎の舞台に立つのは今年1月の「新春浅草歌舞伎」以来。松也は今回、第1部で上演される「弥生の花浅草祭」で神功皇后、善玉、通人、獅子の精を勤める。

尾上松也

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松也は「久しぶりの歌舞伎座の舞台で、第1部から『弥生の花浅草祭』という大曲をさせていただくことに、うれしさと同時に驚きもありました」と心境を述べつつ、同演目が「いつかさせていただきたいと思っていた演目」であったと明かす。「特に『三社祭』は、自主公演で一度させていただいたことがありまして、『弥生の花浅草祭』のお話をいただいたときは、自主公演で一度やっていてよかったなと思いました」「4役も早替わりというのは今回が初めてかもしれません。4役それぞれ色がありますので、(片岡)愛之助さんのお力をお借りして表現できたらと思います」と、共演者の片岡愛之助に信頼を寄せた。

尾上松也

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また自身が勤める4役に言及し、「初役なのでやってみないとわかりませんが、最初は動きも精神も落ち着いた神功皇后から始まり、続く『三社祭』で一気にボルテージを上げて気持ちを高めて、通人では歌舞伎らしいほんわかとした空気を味わっていただく。最後は歌舞伎舞踊ならではの華やかさとカッコ良さが相まった『石橋』。色の違う役の演じ分けをしっかりできるかというのがポイントかと思います」と意気込みを述べる。

父・尾上松助の話題になると、松也は「周りの人にもよく父がやっていた『助六』の通人の話を伺いますし、私自身も印象に残っています。父が持っていた空気感はなかなか出せませんが、同じDNAが流れているということを信じて、どこかに一片でもその空気感が自然と出せたらいいなと思います」と展望を語った。

「十二月大歌舞伎」は12月1日から26日まで歌舞伎座にて。

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「十二月大歌舞伎」

2020年12月1日(火)~26日(土)
東京都 歌舞伎座

第1部

「弥生の花浅草祭」

補綴:戸崎四郎

武内宿禰 / 悪玉 / 国侍 / 獅子の精:片岡愛之助
神功皇后 / 善玉 / 通人 / 獅子の精:尾上松也

第2部

「心中月夜星野屋」

脚本:小佐田定雄
演出:今井豊茂

おたか:中村七之助
星野屋照蔵:市川中車
母お熊:市川猿弥
和泉屋藤助:片岡亀蔵

第3部

「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」

作:近松門左衛門

浮世又平:中村勘九郎
女房おとく:市川猿之助
狩野雅楽之助:市川團子
土佐修理之助:中村鶴松
将監北の方:中村梅花
土佐将監光信:片岡市蔵

第4部

「日本振袖始 大蛇退治」

作:近松門左衛門

岩長姫実は八岐大蛇:坂東玉三郎
稲田姫:中村梅枝
素盞嗚尊:尾上菊之助

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市川蔦之助 @IvyThe3rd

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