「ELF The Musical」幕開け、舞台初単独主演の岩崎大昇「愛が詰まった作品」

「ELF The Musical」が本日11月12日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕。これに先がけて同日、開幕直前取材と公開ゲネプロが行われた。

2010年にブロードウェイで上演された「ELF The Musical」は、ウィル・フェレル主演のコメディ映画「エルフ ～サンタの国からやってきた～」のミュージカル化作品。日本では昨年12月に児玉明子の演出で初演された。今回は宝塚歌劇団の三木章雄が演出を手がける。

取材会には、キャストより、岩崎大昇（美 少年 / ジャニーズJr.）、織山尚大（少年忍者 / ジャニーズJr.）、柏木ひなた（私立恵比寿中学）、コング桑田、別所哲也が参加。今作が舞台初単独主演となる岩崎は、初日を迎え「震えが止まらないです（笑）」と報道陣に笑顔を向け、座長と呼ばれることに対して「荷が重いです（笑）」と胸中を明かす。またミュージカル作品については「お芝居をしながら歌うので、いろいろなことを同時に意識しなきゃいけなくて大変ですね」と苦労を語った。

続く織山は「大昇しか知り合いがいなかったので最初は緊張していましたが、皆さん優しくて、いろいろと教えていただいています。少年忍者では踊ることが多いので、舞台で歌うのが新鮮です」と思いを率直に述べる。そんな織山を見つめていた岩崎は「（織山は）少年忍者の中でも一番関わりがあるので、いてくれると安心感がありますね」と信頼を寄せた。

レポーターから「美 少年、少年忍者のメンバーは今作を観に来ますか？」と尋ねられた織山は「メンバーは、僕じゃなくて『大昇を観に行く』と言ってました（笑）。『なんで僕じゃないの！』とは思いますが、大昇は歌がうまいので、しょうがないですね」と苦笑い。するとコングは「（劇中には）“隠れオリ”がいっぱい出てきて、踊っていますので、舞台上をくまなく観てください！」と付け加えた。

続いて柏木は「エビ中以外のお仕事で舞台に出させていただときは、いつも最年少だったのですが、今回は岩崎さん、織山さんがいらっしゃるので一番年下ではないんです。お姉さんとして、ちゃんとしなきゃ！とドキドキしています」と心境を語る。

コングは、コロナ禍の稽古について「マスクをして、ソーシャルディスタンスを保ちながらの稽古は大変。大人チームで飲みに行ったりもできなかったので、禁酒しております……1人で飲むと寂しくなりますし」と発言し、記者たちを和ませる。別所は「限られた時間での稽古だったので、みんな集中していました。距離を保っていたからこそ、お互いによりつながり合おうという気持ちになれましたね」と稽古期間を振り返った。

「今年のクリスマスの過ごし方」を尋ねられた岩崎が「今年は……どうしましょうね……」と共演者たちに視線を送ると、柏木は「リモートでクリスマス会をするのはどうですか？」と提案。コングは柏木の意見に賛成し、「写真を添えたクリスマスカードを贈り合うのもいいかもね」とカンパニーの仲の良さを垣間見せた。

最後に岩崎は「家族愛やいろいろな愛が詰まった作品です。ほっこりしていただきつつ、『今年のクリスマスは家族と過ごそう』という気持ちになってもらえたらうれしい。精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします！」と意気込み、取材を締めくくった。

上演時間は途中20分の休憩を含む2時間40分を予定。公演は11月22日まで。