劇団印象が谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」に挑む、トークゲストに鈴木裕美ら

1

56

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 5 9
  • 42 シェア

劇団印象-indian elephant-「瘋癲老人日記」が、10月2日から6日まで東京・小劇場B1で上演される。

劇団印象-indian elephant- 第24回公演「瘋癲老人日記」チラシ表

劇団印象-indian elephant- 第24回公演「瘋癲老人日記」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

鈴木アツト率いる劇団印象-indian elephant-は、“遊びは国境を越える”を信念に掲げて活動する団体。今回は、谷崎潤一郎が“老人の生と性”を描いた小説「瘋癲老人日記」を舞台作品として立ち上げる。77歳の老人は息子の妻の足に異常な執着を見せながら惹かれていき……。チラシ裏には「強ク、美シイ女ニ、踏マレテ死ニタイ」とキーワードが記された。

構成・演出の鈴木は「この作品は、人間が死をどのように超克するのかという普遍的な問いを、足フェチの老人の滑稽な生き様を通して投げかける。これは誰でもない“私たち自身”の“老い”の物語である。だからこそ、我々は、今、この『瘋癲老人日記』を舞台化しようと決めたのだ」とコメントした。

なお一部日程では終演後にアフタートークが実施され、10月3日19:30回には鈴木裕美、6日13:00回には翻訳家の金原瑞人がゲストとして迎えられる。このほかのトークゲストについては公式サイトを確認しよう。

鈴木アツト コメント

「瘋癲老人日記」は“老人の生と性”を主題にしており、高齢化社会の今だからこそより一層おもしろく読める小説だと思う。どんなに財力を持っている者もやがて老い、社会的な弱者へと転落する。高齢者という社会的な弱者になった時に、自分の性や死をどのように考えるのか? この作品は、人間が死をどのように超克するのかという普遍的な問いを、足フェチの老人の滑稽な生き様を通して投げかける。これは誰でもない“私たち自身”の“老い”の物語である。だからこそ、我々は、今、この「瘋癲老人日記」を舞台化しようと決めたのだ。

この記事の画像(全2件)

劇団印象-indian elephant- 第24回公演「瘋癲老人日記」

2019年10月2日(水)~6日(日)
東京都 小劇場B1

原作:谷崎潤一郎
構成・演出:鈴木アツト
出演:近童弐吉 / 落合咲野香、杉林志保、松田珠希、宮山知衣、山村茉梨乃 / 吉岡あきこ、岡田篤弥

全文を表示

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

劇団印象が谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」に挑む、トークゲストに鈴木裕美ら
https://t.co/tgkqYIBAMs https://t.co/4r7bTK8f36

コメントを読む(1件)

関連記事

近童弐吉のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 近童弐吉 / 吉岡あきこ / 鈴木裕美 / 鈴木アツト / 劇団印象-indian elephant- の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします