「神の子どもたちはみな踊る after the quake」が本日7月31日に東京・よみうり大手町ホールで開幕する。これに先駆け、本日フォトコールと囲み取材が行われた。
「神の子どもたちはみな踊る」は、阪神大震災を題材にした村上春樹の短編集。同作から「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」の2つを取り上げたフランク・ギャラティ脚本の舞台が2005年にアメリカで上演されており、今回の公演ではその脚本が使用される。
本作は、蜷川幸雄が演出した「海辺のカフカ」に続く「Ninagawa × Murakami」の第2弾として上演される予定だったが、蜷川が死去したことを受け企画が一時中断していた。蜷川の後任として
フォトコールで公開されたのは、作家の淳平(古川)が友人・小夜子(松井)の娘に「くまのまさきち」の話を語って聞かせる場面と、淳平(古川)の小説「かえるくん、東京を救う」の物語が繰り広げられるシーンだ。地震を起こそうとする“みみずくん”と、それを阻止しようとする“かえるくん”の姿を描いた「かえるくん、東京を救う」の場面には、“かえるくん”に扮したチャーミングな出で立ちの木場と、“かえるくん”から地震を食い止める計画に協力するよう要請されるサラリーマン・片桐役の川口が登場。古川や木場が語り部として「蜂蜜パイ」「かえるくん、東京を救う」という2つの物語をつなぐことで、各作品の登場人物たちが自然な形で舞台上に共存する。
フォトコール後に行われた囲み取材には、古川と松井の2人が出席。2016年の「イニシュマン島のビリー」以来の舞台出演となる古川は「久しぶりの舞台なので、感覚的に忘れてしまっている部分もありましたが、新たな発見がたくさんありました」と感触を明かす。続く松井は「初めはどんな作品になるか想像がつかなかったのですが、木場さん演じる“かえるくん”が作品全体をうまくつないでくれる感覚がとても面白くて、稽古場に行くのが毎日楽しみでした」と笑顔で答えた。
小説家としても活動する松井は、村上の小説の魅力について、「読む側に余白を与えてくれるので、読み終わったあとも楽しめる」と分析しつつ、「『村上さんはどんなことを伝えたいと思って小説を書いたのかな』と想像しながら、この作品を作ってきました」とコメント。また古川は「相手の心情を話したりナレーションが入ったりと、普通の会話劇では味わえない雰囲気があり、そこが村上さんの作風とマッチしていると思います。原作とはだいぶイメージが変わっていると思うので、楽しみにしていてください」と観客に呼びかけた。
上演時間は休憩なしの約1時間40分。よみうり大手町ホールでの公演は8月16日まで行われ、その後、8月21・22日に愛知・東海市芸術劇場 大ホール、8月31日・9月1日に兵庫・神戸文化ホール 大ホールで上演される。
「神の子どもたちはみな踊る after the quake」
2019年7月31日(水)~8月16日(金)
東京都 よみうり大手町ホール
2019年8月21日(水)・22日(木)
愛知県 東海市芸術劇場 大ホール
2019年8月31日(土)・9月1日(日)
兵庫県 神戸文化ホール 大ホール
原作:村上春樹
脚本:フランク・ギャラティ
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昨日のストーリーズ見たら、このセットを思い出した🐸
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