本作は贅沢貧乏にとって1年半ぶりとなる新作公演。今回は男女の性差をテーマに、“人間のこれまでとこれから”について迫る。上演に際し主宰の
山田由梨コメント
2月に上演する新作「わかろうとはおもっているけど」は、男女の性差の話が主題になります。
今まで贅沢貧乏の作品は、性別ということにあまり触れてこなかったので、新たな試みということになりそうです。
わたしは、”女らしい”のも”男らしい”のもあまり好きではなくて、どちらかというと性別が分かれる前のような存在を書くことが好きでした。それは今もそうです。
そもそも”性別”というものがあまり好きじゃないのかもしれません。
そんな中、今回はじめて、男女の性差について書いてみようと思っています。
前作「フィクション・シティー」を経て、そのことについて考える必然性のようなものを感じたのかもしれません。
ジェンダー問題への関心が高まり、性犯罪やセクハラ、女性の権利などが話題に上ることが多くなりました。しかし考えれば考えるほど、果たしてこれは根本的に解決が可能なのか疑問に感じてしまいます。
生きものとして、あまりに違う男と女は、どのように分かり合えるのだろうか。
この性別についての考察は、新作「わかろうとはおもっているけど」を始めとして、今後続くことになると思います。
そもそもジェンダーは男と女のふたつではないし、無数にあるはずなのに、2種類から考え始め、それに当てはめて考えてしまったから、たくさんの問題が生まれてしまったのではないか。という考えのもと、人間は、もっと個別になり、新しく生きれないかを模索する創作になるのではないかと思います。今後にご期待ください。
贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」
2019年2月13日(水)~17日(日)
神奈川県 BUKATSUDO HALL
2019年2月27日(水)~3月3日(日)
東京都 VACANT
作・演出:
出演:
※初出時、出演者の名前に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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