「2019ホノルル歌舞伎」が、来年2019年3月2日から6日にアメリカ・ハワイ大学 ケネディシアター、3月8日にアメリカ・ハワイコンベンションセンターで行われる。
ハワイで歌舞伎公演が行なわれるのは、1964年、67年以来、52年ぶり3度目。ハワイ日系移民150周年を記念して行われる本興行には、八代目
昨日10月9日には製作発表が行われ、4人が登壇した。芝翫は「ハワイとホノルルは大好きな場所でございます」と顔をほころばせ、「今回の興行が成功したら、毎年ハワイでやりたいなどと思っている次第です(笑)。高麗屋のお兄さん(松本白鸚)の襲名も、ぜひともホノルルでもやっていただきたい。ホノルルだけじゃなくハワイ各地に広まるよう、巡業で回れると良うございますね」と特別協賛のJTB・皆見薫常務取締役に視線を送り、記者たちの笑いを誘う。
芝翫は続けて、「私どもの襲名は“家族の襲名”だったという思いもあり、150年という記念すべきときに、“家族の絆”の話である連獅子を勤めさせていただくことを本当にうれしく思います」としみじみ語り、「4人連獅子をやるように言ってくれたのは、亡くなった(中村)勘三郎の兄でして、『うちは3人だけど、お前のところは4人だからにぎやかでいいぞ!』なんて兄が大声を出して笑っていたのが今でも耳に残ります」と故人を偲んだ。
また芝翫は、「最初に4人で『連獅子』をやったときは、歌之助はまだ小さくて毛を振るのも大変で、足を怪我したりもしました」と当時を振り返りつつ、「先程久々に4人で背を比べたら、だんだん一緒になってきていました。子供じゃなくて、僕が崖に落とされないように気をつけないといけない(笑)」と冗談を飛ばし、会見場を和ませた。
続く3人の息子たちは、ハワイでの家族旅行のエピソードを披露する。橋之助は「H」の文字が大きくデザインされたハワイ大学の帽子を紹介し、「父があの帽子を『橋之助のHだから』とずっとかぶってたんです。今度は僕が買ってかぶろうかな」と笑う。
福之助は、「家族の予定が合わず、『どちらも英語が話せないけど大丈夫?』という状態で、父と2人だけでハワイに行ったことがあります」と切り出し、「そのときは、ちょうど宿泊したホテルでプロ野球名球会の集まりがあったので、父親とロビーで座りながら野球選手をひたすら見てました……」と回想し、会場を笑いで包んだ。
歌之助は、毎回恒例になっていると言う家族での夜の浜辺での相撲大会を挙げ、「母親も参加して家族全員で投げ合います。今回はお弟子さんもいらっしゃるんで、一門でやりたいです」と意欲を見せる。すべてのエピソードに「そうそうそう!」とうれしそうに相槌を打っていた芝翫は「ワイキキ相撲大会、大所帯でできますね」と笑顔で会見を締めくくった。
「2019ホノルル歌舞伎 ~ハワイ日系移民150周年事業~(KABUKI IN HAWAII 2019 supported by JTB)八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名記念特別公演」のチケットは、11月2日発売。
「2019ホノルル歌舞伎 ~ハワイ日系移民150周年事業~(KABUKI IN HAWAII 2019 supported by JTB)八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名記念特別公演」
2019年3月2日(土)~6日(水)
アメリカ ハワイ大学 ケネディシアター
2019年3月8日(金)
アメリカ ハワイコンベンションセンター
「連獅子」
出演:
鳥羽屋里長出演「音で観る歌舞伎 黒御簾音楽演奏」
出演:鳥羽屋三右衛門
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- KABUKI IN HAWAII 2019|2019ホノルル歌舞伎~ハワイ日系移民150周年事業~
- ホノルル フェスティバル
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江黒俊介 (a.k.a エグロワイヤル) @ShunEguro
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