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種田山頭火賞を麿赤兒が受賞、「山頭火には負けてると思います(笑)」

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「第一回 種田山頭火賞」授賞式より。

「第一回 種田山頭火賞」授賞式より。

「第一回 種田山頭火賞」を麿赤兒が受賞。その授賞式が本日9月13日に東京・山の上ホテルにて行われた。

「種田山頭火賞」は、創業140周年を迎える株式会社春陽堂書店が創設した、「信念を貫いた生き方で多くの人びとに感動を与えた文化人・表現者を顕彰する」もの。選考委員を作家の嵐山光三郎と作家・国文学者の林望が務め、2人の選考により大駱駝艦を主宰する麿の受賞が決定した。

麿は第一声で「身に余る光栄です」と言い、「どうしようもないわたくしが、曲がりくねってまっすぐな道を選ばず、その曲がり角で山頭火賞という賞をいただくことになりました(笑)」と受賞への感慨を述べる。山頭火の句については「覚えやすく、仰々しくなくて心にしみやすい。『つかれた脚へとんぼとまつた』とか、身体感があるなと思いますし、うろうろするというのは踊りの基本です」と語る。

また記者から「山頭火に注目が集まるのは時代に閉塞感があるときではないか、現在の時代状況をどう思うか」と問われると、麿は「どんどん閉塞感は出てくるでしょう。踊りは“ええじゃないか”で反乱を起こしたという歴史がありますが、それも今は鎮められるような感じがありますし、その間をどう生きていくか。誰にも平均的な生き方がしたいという思いはありますし、そこから下りていくには勇気がいる。山頭火のような生き方は、ある種の憧れ的なところはありますよね」と語った。

そんな山頭火の生き方についてどう思うかと問われた麿は「負けてると思います(笑)、わたくしはまだ中途半端。もっと落ちるには犯罪をするしかない(笑)」と冗談を放ち、会場を笑いで包む。また受賞を機に山頭火に因んだ作品を来年創作予定だと語り、「難しいですけれどどこかに切り口を見つけたい。(観た人から)『あれは山頭火じゃない、化け物だ』と言われるような作品になるかもしれませんが、山頭火自体、人間の格好をした変なものかもしれないですから」と話した。

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