“モノノフ”(ももクロファンの呼称)として知られるラッパ屋の鈴木と、2015年公開の映画「
稽古場の様子について本広は「楽しくてしょうがないですね。こんなに楽しんでいいのかな?と思うけど、僕やももクロのメンバーが楽しんだぶんだけ、お客さんたちもきっと楽しんでくれるんじゃないかな」と感触を明かす。また「幕が上がる」の頃と比較し、「3年前よりセリフが(頭に)入るスピードが格段に上がっていて。稽古3日目あたりで台本が手を離れたので『やばい!』って思いましたね」と4人の成長を喜んだ。
「WE ARE BORN」「BIRTH 0 BIRTH」「LOST CHILD」「灰とダイヤモンド」「HAPPY Re:BIRTHDAY」といったももクロの楽曲が劇中で多数使用されることについて、鈴木は「ももクロの楽曲は、輪廻転生を題材にしたスケールの大きな曲もあれば、元気になれるナンバーもあるし、表情が豊かなんです。その幅広さを表現したいと思って、さまざまな楽曲をセレクトしました」と説明。本広も「鈴木さんと一緒に彼女たちのライブを観に行く中で、だんだん作品の方向性が見えてきて。『ももクロじゃなかったら、彼女たちはどんなふうになっていたんだろう?』ということを普段の4人の言動から想像して作っていきました。鈴木さんが書いた物語がびっくりするぐらいももクロの歌の歌詞にフィットしたので、さすがモノノフ!って思いましたよ(笑)」と笑顔を見せる。
また、千葉・舞浜アンフィシアターという大きな空間をどのように使うのか構想を問われた本広は、かつてシルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場として運用された同会場の舞台機構を生かした演出になると述べつつ、「ライブシーンで、踊りたい人は踊っていいと思うし、座って観たい人は座ったままでもいいと思っていて。ノッてほしいけど芝居も観てほしいんですよね。お客さんがどんな反応をするのか楽しみです」と期待を込める。
さらに本広は、近年における自身の心境の変化についても言及。「今までは、与えられた脚本をどう映像に落とし込んでいくのかが僕の仕事だと思っていたけれど、今回は『こうしたいんです!』という思いを鈴木さんにぶつけました。あと、これまでは主にストレートプレイに興味があったんですが、ミュージカル映画やミュージカルにも挑戦したいなと思っていて。ミュージカルについて勉強しつつ、いろんなものを壊しながらこの作品に臨んでいます」と思いを語った。
取材中、鈴木が「本広さん、かたくなに『自分はももクロファンじゃない』って言うんですよ」と吐露すると、本広は「彼女たちとは付き合いが長いから、もう(誰推しか)選べないんですよね。でも稽古中、メンバーやマネージャーさんが『◯◯推しだから、◯◯が出てる場面の稽古に時間かかってるんじゃないの?』とか『男なら誰推しか決めてください!』とか言ってくるんですよ。そういう“ごっこ”がすごく楽しくて(笑)」と頬を緩ませる。するとすかさず鈴木が「やっぱり(ももクロが)好きなんじゃない!」とツッコみ、笑いを誘った。
最後に本広は「ももクロを知らない人にも彼女たちの魅力を届けたい。彼女たちがこんなにがんばり屋で、こんなにお芝居もできる素敵な人たちなんだっていうことをわかってもらえるように、また彼女たちの新しい面を引き出せるようにがんばります」と意気込みを語り、鈴木は「ももクロがきっかけで、ミュージカルを観に行く人が増えたら面白いなと。彼女たちはエンターテイナーとして大きくなっていく人たちだと思うので、それを後押しできるような作品になればいいなと思います。楽しみにしていてください」と観客にメッセージを送った。
「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」は、9月24日から10月8日まで舞浜アンフィシアターで上演。共演には
※「BIRTH 0 BIRTH」の0はストローク符号付きが正式表記。
PARCO Production「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」
2018年9月24日(月・振休)~10月8日(月・祝)
千葉県 舞浜アンフィシアター
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本広克行 / Katsuyuki Motohiro @kmotohiro
取材した。チケットないみたいな事を言われてますご、平日はあるみたいですよ。ファンでない人が観ても楽しいエンターテイメントに創ってます!…鈴木聡&本広克行が“Zポーズ”「ももクロの魅力を届けたい」 - ステージナタリー https://t.co/VGXCW40UjS