舞台「ジョン万次郎」が、本日6月14日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開幕。これに先駆け、同日に囲み取材が行われた。
本作は、教科書には載らないような歴史上の出来事を面白く表現する「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第6弾。日本人として初めてアメリカ大陸に渡ったとされるジョン万次郎を中心とした物語が、2幕構成で展開する。14歳のときに太平洋で遭難し、無人島で助けを待っていた土佐の漁師の万次郎は、偶然通りかかったアメリカの捕鯨船に助けられた。しかし、鎖国中の日本には帰ることができず、そのままアメリカで暮らすことになり……。
囲み取材には、
1幕でアメリカ人の漁師・ジョリー、2幕では武市半平太を演じる荒木は、「この作品は1800年代の幕末に、海外と日本で何が起こっていたのかを知ることができる、まさに“もっと歴史を深く知りたくなる”作品です」と本作を紹介した。
万次郎と行動を共にする五右衛門役を演じる石原は、「万次郎の好奇心旺盛さを、五右衛門のキャラクターで引き立てたい」と目標を掲げる。同じく万次郎と行動を共にする、寅右衛門役の正木は「寅右衛門は万次郎と対称的に、わからないものに対して恐怖があります。その男がメリケンに行ったときに何が起こるか注目してください」とアピール。なお正木は、2幕では福沢諭吉役を務める。
続いて、万次郎たちを救出した捕鯨船のホイットフィールド船長役の細貝は、「当時まだ差別の強かった異国の地で、日本人の男の子を連れて帰るという勇気ある行動をとった彼の人生と、そんな逆境の中で万次郎と船長の2人が築いた信頼関係に注目してほしい」と見どころを挙げた。
そして、1幕ではキャサリン、2幕では鉄と、国籍の違う女性を演じ分ける山下は、「国も文化も違うので、男性の支え方もそれぞれ違います。その違いを、女性だからこそ伝えられた言葉を使って見せていけたら」と意気込みを語った。
最後に溝口は「未熟さと言うか、少年期と青年期をベースに、僕は僕なりのジョン万次郎をしっかりと演じたい」と宣言。続けて「僕らは全力で挑みますので、その勇姿をぜひ観に来てくださいと」と観客に呼びかけ、会見を締めくくった。上演時間は途中休憩15分を含む約2時間30分。公演は6月24日まで。
舞台「ジョン万次郎」
2018年6月14日(木)~24日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI
原案:マーギー・プロイス(著)、金原瑞人(訳)「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)
脚本:鈴木哲也
脚本草案:
演出:
キャスト
ジョン万次郎:
武市半平太 / ジョリー:
五右衛門:
寅右衛門 / 福沢諭吉:
トム / 坂本龍馬:
キャサリン / 鉄:
ホイットフィールド船長:
伝蔵 / 西郷隆盛:
イッチ / 徳川斉昭:
ディヴィス / 井伊直弼:
テリー / 岡田以蔵:
吉田東洋 / エイキン:
島津斉彬 / アレン:
勝海舟 / バートレット:
吉田晃太郎、大穂恭平、赤石ノブ、安孫子宏輔、宮川連、坪田ヒロキ、
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