上演されるのは、2015年に旗揚げ公演として初演され、サンモールスタジオ選定賞の最優秀脚本賞を受賞した「川辺市子のために」と、その続編となる書き下ろし作品「川辺月子のために」。謎の失踪を遂げた無戸籍の女性・川辺市子と、難病を患う、その妹・月子を巡るミステリー2部作となっている。
作・演出の
戸田彬弘コメント
本作は、僕の創作人生の中で最も苦しみ、産み落とした凄く大切な作品です。3年前、今現在も存在する無戸籍者の方々を想い、寄り添いながら執筆したのですが……。無戸籍・川辺市子の生きた世界は、本当に存在しないかのようで、幾ら歩み寄ってもその実態を掴むことが難しかったです。それはある種フィクションを超えたというか、創作をさせてくれない妙な感覚でした。その彼女は今も僕の中にたまに姿を現します。その掴めない彼女の実態を知りたいという欲求が、今回、僕に続編を創らせようとしたのだと思います。そして、それは、川辺市子の一家からの念ではないかと思えてなりません。……苦しいですが、これから創作が始まります。信頼している役者に加え、実際に稽古のようなオーディションに参加してくれた刺激的なメンバーと新たな挑戦が楽しみで、でもその倍以上、怖くて震えています。チーズtheater 第5回 2本立て本公演「川辺市子のために」「川辺月子のために」
2018年8月22日(水)~9月2日(日)
東京都 サンモールスタジオ
作・演出:
出演:
関連記事
チーズtheaterのほかの記事
リンク
- チーズfilm
- チーズtheater (@cheesetheater) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
井戸 まさえ @idomasae
無戸籍問題を扱った「川辺市子のために」に「川辺月子のために」が加わる
尊敬する戸田さんの舞台、8月が楽しみ!
いつだって、市子と月子の夏は暑すぎるから。
https://t.co/vLec3Q4CtU