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白井晃演出、日本初演「バリーターク」に草なぎ剛が手応え「最高の舞台」

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KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」の様子。(撮影:細野晋司)

KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」の様子。(撮影:細野晋司)

神奈川・KAAT神奈川芸術劇場と東京・世田谷パブリックシアターによる共同制作「バリーターク」の本公演が、昨日4月16日にKAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。

アイルランドの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュにより2014年に初演された本作は、ある広い部屋で暮らしながら、バリータークという村の話を語り続ける2人の男と、彼らの生活に大きく関与する第3の男を巡る物語。白井晃が演出を手がける今回の日本初演版には、草なぎ剛松尾諭小林勝也らが出演する。

4月14・15日のプレビュー公演を終え、昨日初日を迎えた白井、草なぎ、松尾、小林からコメントが到着。演出の白井は「この作品の頂上に片足がかかったかなと、両足をかけてその上に立つにはもう少しかかりそうですが、その先があることがとても楽しみです。すごくいい仕上がりになりました。ほっとすると同時にさらに良くなりそうでワクワクした気持ちです」と心境を明かすと共に、「草なぎさん、松尾さんはこれだけたくさんの運動量、セリフがあるなかで奇跡のように頑張っていただいて、素晴らしい芝居をしてくださっていてその姿に感動しています。小林勝也さんも勝也さんならではの第3の男という大変な役を演じてくれて、お三方とも本当に真摯に、一緒にこの作品に立ち向かってくれていて心から感謝しています」と3人のメインキャストに謝辞を述べる。

また草なぎは「僕たちが演じているうちに、客席と一緒に、男二人の間に流れる空気と温度がどんどん変わっていく、その変化がまるで目に見えるようで、すごく楽しい、最高の舞台です」と手応えを語った。

神奈川公演は5月6日まで。その後、5月12日から6月3日までシアタートラム、6月16・17日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演される。

白井晃コメント

プレビューを経て初日を迎え、この作品の頂上に片足がかかったかなと、両足をかけてその上に立つにはもう少しかかりそうですが、その先があることがとても楽しみです。すごくいい仕上がりになりました。ほっとすると同時にさらに良くなりそうでワクワクした気持ちです。戯曲だけではわかりづらい作品でしたが、立ち上げてみて本当に深い作品だな、と改めて思いました。稽古を通して役者さんと一緒に創作していく中で、演出家である僕自身も発見することが多く、自分にとっては演劇の真髄に触れているように思える、心震える作品です。草なぎさん、松尾さんはこれだけたくさんの運動量、セリフがあるなかで奇跡のように頑張っていただいて、素晴らしい芝居をしてくださっていてその姿に感動しています。小林勝也さんも勝也さんならではの第3の男という大変な役を演じてくれて、お三方とも本当に真摯に、一緒にこの作品に立ち向かってくれていて心から感謝しています。

草なぎ剛コメント

僕たちが演じているうちに、客席と一緒に、男二人の間に流れる空気と温度がどんどん変わっていく、その変化がまるで目に見えるようで、すごく楽しい、最高の舞台です。松尾さんは言葉を交わさなくても、芝居でキャッチボールができる、僕たちすごくいいコンビです。白井さんは初めてご一緒したんですが、僕たちがやろうとすることをわかってくれる、目の前に課題をうまい具合においてくれて、導いてくれます。お客様には、わからないところからわかっていく仕掛けがあるこの作品を、変わっていく空気の流れを感じて楽しみながら観てもらえたらと思います。あったかいものを持って帰ってもらえる作品です。あとは僕の汗の量の多さがすべてを語っていると思います(笑)。

松尾諭コメント

始まりました。稽古ではみつからなかったものが本番になるとどんどん見えてきた感じです。2ヶ月もあるから楽しみです。体はしんどいですけど(笑)。同じことやっていても飽きないしちょっとずつ違うことをやれるのが面白い作品です。草なぎさんはすごく安心感があって、一緒にやっていて面白い、信頼できるパートナーです。だからこそ裏切らないよう責任感も持って挑むことができる、草なぎさんが一緒で良かったと思います。白井さんは、すごく丁寧ですごく柔軟で、僕のどんな意見でも聞いたうえで、じっくり答えを出してくれる。一緒に創る業を通して、一歩ずつ僕らを前に連れて行ってくれる稽古、すごく充実してました。何も考えずに見に来てほしいなと思います。そのほうがジーンとする、考えるより感じる芝居だと思います。

小林勝也コメント

初日を終えてみて、演じる私たちがこのように考えなさいとか、こういうふうに見てくださいと押し付けるのではなく、観客の皆さんがどう感じるか、ということこそがこの芝居の魅力だと感じました。役者は作家、あるいは演出家が創りたいと思ったことをより正確に演じ、観客の皆さんが自由に感じとって楽しんでいただければと思います。私は出演者の中では一番年上で、長く芝居をやっておりますが、草なぎさんと松尾さんが、決まりごとや古いしきたりといったものにとらわれず、とても自由にやっていらっしゃるのを羨ましく見ております。私にとっても刺激になります。白井さんの演出はとてもしつこい(笑)。肉体的にも精神的にも疲れるといったら疲れますけど、白井さんが我々の100倍くらいエネルギーがありますので、我々もそれに追いついていけるよう明日からも頑張ります。

KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」

2018年4月14日(土)~5月6日(日)※4月14日(土)・15日(日)はプレビュー公演。
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

2018年5月12日(土)~6月3日(日)
東京都 シアタートラム

2018年6月16日(土)・17日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:エンダ・ウォルシュ
翻訳:小宮山智津子
演出:白井晃
出演:草なぎ剛松尾諭小林勝也 ほか

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。

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