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草なぎ剛×松尾諭×小林勝也「バリーターク」上演決定、演出は白井晃

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KAAT 神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」の制作発表会より。左から白井晃、松尾諭、草なぎ剛、小林勝也。

KAAT 神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」の制作発表会より。左から白井晃、松尾諭、草なぎ剛、小林勝也。

本日2月7日に、KAAT 神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」の制作発表会が行われ、演出の白井晃とキャストの草なぎ剛松尾諭小林勝也が登壇した。

本作は、KAAT 神奈川芸術劇場と世田谷パブリックシアターの共同制作作品。映画「ONCE ダブリンの街角で」などで知られる、アイルランドの劇作家エンダ・ウォルシュの2014年初演作で、今回が日本初演となる。ある広い部屋で暮らしながら、ある村の話を語り続ける2人の男と、彼らの生活に大きく関与する第三の男を巡る物語だ。部屋で暮らす2人の男を草なぎと松尾、第三の男を小林が演じる。

白井は第一声で「公共劇場同士が共同制作するのは珍しいこと」とこのプロジェクトの新しさと意義について述べ、「この戯曲を読んだときに、最初に思い浮かんだキャストの方に実際に出演していただけることになり、とてもうれしく思っています」と上演の喜びを笑顔で語る。

3年ぶりの舞台出演となる草なぎは「新しい自分を表現できる作品だと思いました。海外の戯曲で、難しい描写や表現もありますが、未知なる自分を追い求めて舞台に立ちたいと思います」と意気込みを語った。

本作が舞台出演2作目となる松尾は「お話をいただいてびっくりしました」と述べたあと、「セリフも多く身体を動かすことも多く、大変なことがたくさんありますが、不安も含めてすごく楽しみでいっぱいです」と笑顔を見せる。

小林は「アイルランドの劇は数年前に世田谷パブリックシアターでやっていますが、またアイルランドの芝居を白井さんとできるのはうれしいです」と語り、「草なぎさんがおっしゃったように、新しい作品、新たなメンバーと自分自身の可能性を探して、仲良く激しく厳しくいきたいと思います(笑)」と述べた。

また作品の内容について、白井は「作者のエンダ・ウォルシュは『ONCE』などで注目を集めている戯曲家です。アイルランド出身だけあって、ベケットとかマクドナーとか、そういう系譜を“まったくもって”踏んでいます(笑)。アイルランドの土壌から出てくるような不思議な感覚が出ている作品ですが、でもその中で、なぜ我々は生きているのかとか、生まれた“生”はどこへ行くのかということが描かれた、滑稽でもあり詩情あふれる作品だと思っています」と説明。

それを受けて、草なぎも「難解な作品だと思いましたが、白井さんが今おっしゃったような、普遍的な生とか死が描かれていることが感覚で読み取れました。これまでやったことのないような舞台ですし、戯曲を読んだときにもこれまで感じたことのない感覚にとらわれて、興味の尽きない作品です」と続ける。松尾も「一読目はちんぷんかんぷん、2回目でもっとわからなくなり、3回目は……まだ読んでないです(笑)」と思いを明かし、会見場を笑いに包む。「ただ僕自身、デビッド・リンチとか、難解な作品が好きなので、この作品も観る側とやる側で、余白をどんどん膨らませていけるのではないか」と思いを語った。

「これまでさまざまな芝居をやってきて、やってみないとわからないという作品にはこれまでもたくさん出てきましたが、今回がその最高位です!」と語ったのは小林。「分量的にも難解さという部分でも、どうやっていくのかをいつもより緊張しながら、でも楽しみにしています」と続けた。

また草なぎと松尾が夕焼けをバックにベンチに腰かけている、印象的な本作のビジュアルについては、「撮影のときに白井さんから『遠い目線で』とか『この世にいないような感じで』などいろいろお話があって。試行錯誤して撮ったので、もうここから役作りが始まっていたのかもしれないです」と草なぎが述べ、松尾も頷いた。

最後に記者から、白井演出作品に出演経験がある稲垣吾郎から、草なぎにアドバイスがあったかと質問が寄せられると、草なぎは「吾郎さんはこの会見のニュースで、僕がこの舞台をやることを知るのでは(笑)。でも吾郎さんの舞台も本当に素晴らしかったので、アドバイスをもらいたいと思います。吾郎くんとは舞台の話をすることが多くて、すごく褒めてくれるんですが、褒めてもらえるのはうれしいのでそれを励みにがんばりたいです」と笑顔を見せた。

公演は4月14日から5月6日まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ、5月12日から6月3日まで東京・シアタートラム、6月16・17日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて。神奈川・東京公演のチケットは、3月4日に一般前売を開始する。

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。

KAAT 神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター「バリーターク」

2018年4月14日(土)~5月6日(日)
神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ

2018年5月12日(土)~6月3日(日)
東京都 シアタートラム

2018年6月16日(土)・17日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:エンダ・ウォルシュ
翻訳:小宮山智津子
演出:白井晃
出演:草なぎ剛松尾諭小林勝也

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