「寿歌」開幕、宮城聰「“宙ぶらりんを辛抱する忍耐”を励ましてくれる」

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愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」が明日3月24日に愛知・愛知県芸術劇場 小ホールにて開幕する。

愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」より。(c)羽鳥直志

愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」より。(c)羽鳥直志

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愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」より。(c)羽鳥直志

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本作は、愛知県芸術劇場が小ホールで開催する先駆的・実験的なプログラム「ミニセレ」のラインナップ作品。同劇場と静岡県舞台芸術センターの初の共同企画作品となり、愛知県を代表する劇作家・北村想の代表作「寿歌」を、SPAC芸術総監督の宮城聰が演出する。核戦争後の荒野でリヤカーを引く旅芸人のゲサクとキョウコ、そしてヤスオが、リチウム原子爆弾の飛び交う中、あてどない旅に繰り出す様を描き、1980年代の演劇界に大きな影響を与えた作品だ。

愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」より。(c)羽鳥直志

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上演に向けて宮城は「僕はこの“宙ぶらりんを辛抱する忍耐”を励ましてくれるのが(あるいはその忍耐力を鍛えてくれるのが)優れた芸術にほかならないと考えていて、『寿歌』はまさにそれそのものだと言えるでしょう」と作品についてコメントしている。

愛知県芸術劇場での公演は26日まで。そのあと、4月28日、30日に静岡・舞台芸術公園 野外劇場「有度」、5月18・19日に熊本・ながす未来館、5月26・27日に福岡・北九州芸術劇場 小劇場、6月8日に茨城・ひたちなか市文化会館 小ホール、6月16日に愛知・パティオ池鯉鮒 花しょうぶホール、6月23日に愛知・小牧市市民会館にて上演される。

宮城聰コメント

僕はこの“宙ぶらりんを辛抱する忍耐”を励ましてくれるのが(あるいはその忍耐力を鍛えてくれるのが)優れた芸術にほかならないと考えていて、「寿歌」はまさにそれそのものだと言えるでしょう。
ゲサクがキョウコやヤスオとの旅路の末に獲得する智恵とは、つまり「人間は宙ぶらりんのまま独り歩きつづけるしかないのだ」というひとつの決意だと考えられます。

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愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画「寿歌」

2018年3月24日(土)~26日(月)
愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール

2018年4月28日(土)、30日(月・振休)
静岡県 舞台芸術公園 野外劇場「有度」

2018年5月18日(金)・19日(土)
熊本県 ながす未来館

2018年5月26日(土)・27日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 小劇場

2018年6月8日(金)
茨城県 ひたちなか市文化会館 小ホール

2018年6月16日(土)
愛知県 パティオ池鯉鮒 花しょうぶホール

2018年6月23日(土)
愛知県 小牧市市民会館

作:北村想
演出:宮城聰
出演:SPAC(奥野晃士、春日井一平、たきいみき)

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