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青年座「断罪」、伊藤大「口当たりのいい言葉では描けない、人間の本質」

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劇団青年座 第230回公演「断罪」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座 第230回公演「断罪」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座「断罪」が、本日12月8日に東京・青年座劇場にて開幕する。

青年座が劇作家の新作を連続上演する企画の第3弾となる本作。TRASHMASTERS中津留章仁が青年座に初めて書き下ろし、伊藤大が演出を手がける。

とある大物俳優が、生放送の番組で現政府を批判し、所属する芸能事務所を去ることになった。この一件により、事務所幹部はこれまでよりさらに、所属タレントや社員の言論と行動に対して厳しく管理していくことになる。

タレントを商品としてではなく1人の人間として見て欲しいと考えるマネージャーの岸本亜弓(安藤瞳)は、過剰な管理体制や排斥行為はタレントの人権侵害にあたると上司の蓮見亮介(大家仁志)に訴えるものの、取り合ってはもらえない。岸本は自分の正義を貫き、ついには内部告発に踏み切り……。

キャストには大家仁志、安藤瞳、津田真澄逢笠恵祐、前田聖太、田上唯、當銀祥恵、市橋恵、石母田史朗山本龍二が名を連ねる。

演出の伊藤は本作について「『断罪』はとにかく言葉、言葉、言葉。中津留氏の真骨頂ともいえる議論の応酬が続きます。等身大の人間を描こうとして近年の演劇が避けてきたそんな硬い言葉たちからはあら不思議、骨太のドラマが浮かび上がってきます」とコメントしている。

公演は12月17日まで。9日の終演後には「演劇は時代とどう向き合うか」をテーマとしたアフタートークが実施され、中津留、伊藤、進行役に演劇ジャーナリストの山田勝仁が登壇する。

伊藤大コメント

つい先ほど舞台稽古を終えました。この稽古は不思議な体験でした。
「断罪」はとにかく言葉、言葉、言葉。中津留氏の真骨頂ともいえる議論の応酬が続きます。等身大の人間を描こうとして近年の演劇が避けてきたそんな硬い言葉たちからはあら不思議、骨太のドラマが浮かび上がってきます。口当たりのいい言葉では描けない、人間の本質が浮かび上がってくるのです。劇世界が何層にも広がります。

劇団青年座 第230回公演「断罪」

2017年12月8日(金)~17日(日)
東京都 青年座劇場

作:中津留章仁
演出:伊藤大

キャスト

蓮見亮介:大家仁志
岸本亜弓:安藤瞳
山浦順子:津田真澄
大久保充:逢笠恵祐
西島至:前田聖太
千田茜:田上唯
蓮見彩:當銀祥恵
玉城恵令奈:市橋恵
荒木悟:石母田史朗
佐久間猛:山本龍二

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