本作は、柴が多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科のゼミ上演実習のために書き下ろした作品。同作が、昨年度の初演に出演したキャストに、新たなキャストを交えて、卒業公演として上演される。なお上演は配役を入れ替えた2バージョンあり。各バージョン共に全員出演する。また本公演期間中に多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科1期生展「住する所なきを、まず花と知るべし」が東京芸術劇場 アトリエイーストにて開催される。
上演に際し柴は、「ベートヴェンの『第九』と並走する演劇をつくりたいとずっと考えていました」と語り、「僕に家族が増えたこと、若い学生たちと出会ったことで、この『第九』に『大工』の話を重ねる決心がつきました。誰もが住む家、国民が住む国家という家にまつわる群像劇」と作品を紹介している。
柴幸男コメント
ベートヴェンの「第九」と並走する演劇をつくりたいとずっと考えていました。
ただ「第九」に合わせて何の物語を描くのか、それが見つけられませんでした。
僕に家族が増えたこと、若い学生たちと出会ったことで、この「第九」に「大工」の話を重ねる決心がつきました。
誰もが住む家、国民が住む国家という家にまつわる群像劇。
巨大な妄想をベートーヴェンと現代の若者たちが後押ししてくれました。
彼らが今後、誰とどこに住むかはわかりません。
しかし、同じ空の下に暮らす家族としてこの作品をもって彼らの門出を祝いたいと思います。
多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科第一期生 2017年度卒業制作演劇「大工」
2017年12月23日(土・祝)~25日(月)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
作・演出:
出演 (五十音順):安部萌、阿部百衣子、荒木知佳、石川貴大、石坂杏子、宇佐美優花、梅田哲志、小笠原瑛作、
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岡田裕子(美術家) @hirokook
多摩美演劇舞踊一期生の卒業公演は柴幸男の「第九」に重ねた、家にまつわる群像劇「大工」。初年度からこの新設の学部に関わって来ましたがとうとう卒業とは感無量、
みんな個性と魅力あふれた方々でした。未来が楽しみ。
私のクリスマスは大工です https://t.co/s9jcLKN0Ut