ステージナタリー - 演劇・ダンス・ミュージカルのニュースを毎日配信

“九転十起”の大ダルマに高畑淳子が目を入れて「土佐堀川」本日より稽古開始

34

「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」顔寄せより。

「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」顔寄せより。

10月から12月にかけて上演される「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」の顔寄せイベントが本日9月5日に行われた。

「土佐堀川」は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の原案となった、古川智映子による小説が原作。江戸時代末期、豪商家に生まれた広岡浅子は、「女に学問はいらん」という世間の風潮に反発して、女経営者として手腕を振るう。そしてついに幼い頃からの夢であった、日本初の女子大学設立へと動き出し……。

高畑淳子が演じるのは、不屈の精神で邁進する主人公・広岡浅子。その夫・信五郎役を赤井英和、加島屋の女中で浅子をサポートする小藤を南野陽子、信五郎の弟で後に浅子のビジネスパートナーとなる正秋を田山涼成、浅子に大きな影響を与える五代友厚と女子大学設立を夢見る男・成瀬仁蔵の2役を葛山信吾、さらに浅子の舅で加島屋の主人・正饒を小松政夫が演じる。

稽古初日に際し演出の田村孝裕は「この作品は、小説やドラマなどで広く皆様に知られている作品だと思います。お客さんもそういうイメージを持ってご覧になる方が多いと思います、が、そういうイメージを我々は一度捨てて。でないとこのメンバーでやる意味もありませんから、新たな解釈で新たな山を登っていけたらと思います。また、ほかの作品と比べられることもあろうと思いますが、その中でも舞台版が一番面白かったと言われるようなものを、このひと月で皆さんと作っていきたいと思います」と意気込みを述べた。

続けて原作者の古川智映子のコメントが代読された。古川は「高畑さんが演じる浅子はきっと浅子の実像に近いものになると大いに期待しております」と高畑に期待を寄せると、それを受けた高畑は「思うことはたくさんありますけれど、1つひとつ、ここにいる皆さんと一緒に、ここにいるときには何でも言い合える、フラットな関係を築きながら稽古に臨みたいと思います。どうぞみなさまお力をお貸しくださいませ」と思いを述べた。

またシアタークリエの10月公演は当初、藤山直美と高畑が主演の「ええから加減」と発表されていたが、今年2月に藤山が乳がん治療に入ることが発表され、5月に演目の変更が発表された。本日の稽古初日に際して藤山は「今日、新たに『土佐堀川』が船出を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます」とコメントを寄せ、浅子のキャッチコピーにちなみ「九回転んで、十回起きる浅子さんのように、お身体に気をつけて頑張ってくださいませ」とエールを送った。

藤山直美コメント

高畑淳子さん、赤井英和さん、田山涼成さん、小松政夫さん、南野陽子さん、葛山信吾さん、ご出演の皆さん、演出の田村孝裕先生をはじめとするスタッフの皆さん、舞台「土佐堀川」の稽古初日を迎えられて、おめでとうございます。

私は、「ええから加減」という舞台で皆様とご一緒させて頂く予定でしたが、病気療養のため、お休みさせていただいております。

今日、新たに「土佐堀川」が船出を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。

高畑淳子さんをはじめとする皆さんがお客様の心にとどく楽しい舞台を創られる事と信じて止みません。

九回転んで、十回起きる浅子さんのように、お身体に気をつけて頑張ってくださいませ。

公演のご成功をお祈り申し上げます。

「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」

2017年10月4日(水)~28日(土)
東京都 シアタークリエ

2017年11月1日(水)~5日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2017年11月7日(火)
富山県 新川文化ホール

2017年11月15日(水)
広島県 呉市文化ホール

2017年11月17日(金)
愛知県 東海市芸術劇場 大ホール

2017年11月20日(月)
鹿児島県 宝山ホール(鹿児島県文化センター)

2017年11月23日(木・祝)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール

2017年12月2日(土)
宮城県 トークネットホール仙台

原作:古川智映子「小説 土佐堀川」(潮出版社)
脚本:小池倫代
演出:田村孝裕
出演:高畑淳子赤井英和南野陽子田山涼成葛山信吾小松政夫三倉茉奈、紫とも、篠田光亮越智静香芋洗坂係長矢部太郎武岡淳一 ほか

ステージナタリーをフォロー