9月から10月にかけて上演される「アマデウス」の製作発表記者会見が、昨日8月19日に東京都内で行われた。
1979年にロンドンで初演、日本では1982年の初演以来、
記者会見には幸四郎、モーツァルト役の
幸四郎は「今年いっぱいで幸四郎の名前に別れを告げますので、最後の現代劇出演、感無量でございます。これから長い稽古に入ります、忍耐の時期です。忍耐が実を結んで素晴らしい『アマデウス』が花咲きますように」と本作にかける思いを語る。また「モーツァルトに対するサリエーリの嫉妬がテーマだと思われていますが、(俳優という)我々の世界では日常茶飯事です。モーツァルトめ、憎らしいな、でも自分にはできない。そんな思いは毎日です。この芝居は他人ごとではありません」と心中を明かした。
続けて幸四郎は「モーツァルトはコンスタンツェと卑猥な言葉を吐きあって、下品なことを言うけれど、一方ではこの世のものではない、人間業ではない崇高さを感じさせます。持って生まれた佇まい、アトモスフィア(芝居の雰囲気)を2人にはつかみ取ってほしい。サリエーリはそれに応えるようにやらなければいけないし、そうでなければ、単なる嫉妬劇になってしまう」と述べ、「人間だれしも矛盾だらけ、演出家としてはそういうところをうまく掘り下げていきたい」とコメントした。
桐山は「『出るからには新しい風を吹かせてみせます』と大口を言いましたが、台本の読み合わせでは、幸四郎さんの前で緊張して100回以上かんでしまい、最初の挫折を味わいました。背伸びしてもしょうがないので、モーツァルトとコンスタンツェが出てくるときには、ちょっと変わったスパイスになれるようにがんばっていきたい」と闘志を燃やした。
大和田は「小さいときから舞台が大好きで、出産で舞台に立てないことが苦しかった。一生(舞台を)やっていきたいと思っていたところに『アマデウス』のお話をいただき、昨日は稽古場にいられる喜びで泣いてしまいました。女優生命をかけて臨みたい」と意気込みを語った。公演は9月24日から10月9日まで東京・サンシャイン劇場、10月13日から22日まで大阪・大阪松竹座、10月24・25日に福岡・久留米シティプラザにて。
「アマデウス」
2017年9月24日(日)~10月9日(月・祝)
東京都 サンシャイン劇場
2017年10月13日(金)~22日(日)
大阪府 大阪松竹座
2017年10月24日(火)・25日(水)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
作:ピーター・シェファー
演出・出演:
キャスト
サリエーリ:松本幸四郎
モーツァルト:
コンスタンツェ:
ローゼンベルク伯爵:
シュトラック伯爵:
ヨーゼフ二世:廣田高志
スヴィーテン男爵:松井工
ボンノ(宮廷音楽長):中平良夫
ヴァルトシュテーテン男爵夫人の家令:世古陽丸
テレサ(サリエーリの妻):杉浦悦子
サリエーリの料理人:豊富満
サリエーリの従僕:角間進
影:松本高麗五郎
風:
風:
ヴァルトシュテーテン男爵夫人:水月舞
カテリーナ:泉関奈津子
サーヴァント:加瀬竜彦、鈴木健介、西村雄正、北尾林太郎、長谷川直紀、丸山裕征
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- 公演情報 日程・上映時間:その他の公演-歌舞伎・演劇|松竹株式会社
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- アマデウス | 久留米シティプラザ
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ネジコ @nejico
戯曲のアマデウス、観たことないだけど、サリエリ、白鸚さんだったんだー…
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