手に汗握る心理戦「人狼TLPT × 宇宙兄弟」勝利するのは人間か、人狼か

「人狼TLPT × 宇宙兄弟 Rebellion of the Fullmoon」が、本日7月26日に東京・シアターサンモールにて開幕。これに先がけ、ゲネプロが本日行われた。

昨年2016年に初演された本作は、パーティゲーム・人狼のルールをベースとしたライブ・エンタテインメント「人狼TLPT」と、小山宙哉のマンガ「宇宙兄弟」とのコラボレーション作品。開演直前に配られた6種類13枚のカードで役割を決め、人間役と人狼役に分かれたキャスト陣がアドリブを繰り広げる。

佐々木智広が演出を手がける本公演では、原作マンガの3巻から5巻で描かれたJAXA宇宙飛行士選抜第3次試験・閉鎖環境試験のエピソードをベースとした物語が展開。宇宙飛行士を目指す南波六太、伊東せりか、真壁ケンジら13人は試験の最終課題として人狼ゲームに挑むことに。試験をクリアし、宇宙飛行士になれるのは一体誰なのか。

キャストは回替わりとなっており、ゲネプロには南波六太役の澤田拓郎、伊東せりか役の中村裕香里、真壁ケンジ役の橋本顕らが出演。また原作にも登場する新田零次、北村絵名、古谷やすし、福田直人の4人に加え、舞台版オリジナルキャラクターも多数登場し、物語を盛り上げる。彼らが担う役割は、人間、予言者、霊媒師、狩人、狂陣、そして人狼の6つだ。劇中では昼、夜のターンが繰り返され、昼のターンでは、最も疑わしい1人を人狼とみなして追放するための会議を実施し、夜のターンでは人狼が追放者1人を決定。人狼全員を追放した場合は人間チームの勝利、対して生存者の半数が人狼だった場合は人狼チームの勝利となる。また観客は、人狼、予言者、霊媒師、狩人、狂陣に扮するキャストを予想し、解答用紙に記入して提出。人狼と能力者を見事見つけ出した観客には景品が贈られる。

脚本が存在するのはプロローグまで。その後の人狼ゲームのシーンでは、緊迫した空気の中、俳優陣が宇宙にかける思いを熱弁するとともに、自身が“人間であること”を迫真の演技で訴える。果たして彼らが語るのは嘘か誠か。手に汗握る心理戦を経て、ゲネプロでは人間チームが勝利を勝ち取り、中村演じる伊東せりか、池永英介扮する入江基長の2人が宇宙飛行士に選出された。さらに話し合いを牽引した功労者として池永がMVPに。回ごとに異なるエンディング、そして13人のキャストが紡ぐドラマをぜひ劇場で堪能しよう。公演は8月6日まで。