「人狼TLPT×ドラクエX」谷口賢志らがアドリブで熱演する“たった一度の物語”

「人狼TLPT×ドラゴンクエストX『勇者姫と薔薇の盟友』」が、昨日3月7日に東京・シアター1010で開幕した。

「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」（人狼TLPT）は、出演者がパーティーゲーム「人狼」のルールを用いて即興芝居で物語を届ける“ライブ・エンターテインメント”。今回はスクウェア・エニックスのRPG「ドラゴンクエストX オンライン」とコラボを果たす。キャストには谷口賢志、林修司、小林涼、池永英介、石井由多加、澤田拓郎、寺島絵里香、都倉伶奈、永石匠、はぎのりな、森本未来、横山可奈子、渡辺隼斗、松崎史也、ウチクリ内倉、西原健太、鐘ヶ江洸が名を連ね、演出は佐々木智広が手がける。

本作では「ドラゴンクエストX」の世界観を軸に物語が展開。大魔王マデサゴーラを倒すために“悠久の回廊”へと身を投じた勇者姫アンルシアを追う、チーム“薔薇の盟友”の冒険者たちが登場する。冒険者たちは魔族の罠にかかり、“狼の試練”と題した「人狼ゲーム」に挑むことになる。

本作において脚本が存在するのはプロローグまで。俳優陣は開演直前に配られたカードで決まった役割に従い“人狼 対 人間”の戦いを繰り広げる。人狼に選ばれた3名は巧みな嘘で正体を隠し、人間役のキャストは推理で人狼をあぶり出していく。

劇中では昼、夜のターンが交互に繰り返され、昼のターンでは、最も疑わしい1名を人狼とみなして追放するための会議と投票が実施される。人狼全員を追放できた場合は人間チームの勝利、生存者の半数が人狼となった場合は人狼チームの勝利となる。

また観客も推理という形で物語に参加。人狼ゲームに参加することになった13人の冒険者の中から3名の人狼、それを手助けしている1名の狂陣、人間役の中から予言者、霊媒師、狩人という特別な能力を与えられたキャストを予想し、解答用紙に記入して提出する。すべての人狼を見抜くことができたら正解賞、さらに能力者全員を当てられた場合はパーフェクト賞の記念品が終演後に贈呈される。

バトルマスター・スパイク役の谷口、天地雷鳴士・クリス役の林、盗賊・セシル役の小林らは、会話のみで嘘つきをあぶり出す緊迫したゲームを舞台上で展開。緊迫したムードの中、熱演しつつ、アドリブならではの笑いも交えて戦い抜いた。息を飲む心理戦を経て、初日は人間チームが勝利。さらに予言者として話し合いを牽引した谷口がMVPに選ばれた。回ごとに異なるキャストが送る、“たった一度の物語”を堪能しよう。

なお開演15分前から吉成由貴演じるアリスン、橋本顕演じるワルター、「ドラゴンクエストX」第4期初心者大使でもある大山雄史が演じるフォルカーによる人狼ゲームのルール説明が行われるほか、細かいルールが記載された用紙も配布されるので、ルールがわからない場合でも安心だ。上演時間はゲーム展開に左右されるため120分から150分の間を予定。公演は3月11日まで。

なお本日3月8日13:00開演回に実施されるスペシャルステージには「ドラゴンクエスト」シリーズのクリエイターである堀井雄二、齊藤陽介、安西崇や、女流雀士の大崎初音、大山、加藤靖久、兼田いぶき、「人狼TLPT」ゲームアドバイザーの児玉健、そして椿彩奈、初美メアリ、藤田咲、松崎史也、吉成が出演する。

※初出時、本文中に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。