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新「アニー」の野村里桜&会百花に「理屈じゃなく惹かれた」と山田和也

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丸美屋食品ミュージカル「アニー」フォトセッションの様子。前列左から野村里桜、会百花、後列左から山田和也、青柳塁斗、マルシア、藤本隆宏、彩乃かなみ、山本紗也加。

丸美屋食品ミュージカル「アニー」フォトセッションの様子。前列左から野村里桜、会百花、後列左から山田和也、青柳塁斗、マルシア、藤本隆宏、彩乃かなみ、山本紗也加。

2017年に新演出で上演されるミュージカル「アニー」の制作発表会見が、本日12月9日に都内で行われた。

1976年に誕生し、日本でも1986年の初演以来、上演が重ねられている本作。今回より、ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」などを手がけた山田和也が演出を担当し、翻訳台本、振付、舞台美術、衣裳なども一新される。

会見には、オーディションでアニー役に選ばれた小学4年生の野村里桜と小学5年生の会百花、そしてこのほど出演が明らかになったウォーバックス役の藤本隆宏、ミス・ハニガン役のマルシア、グレース役の彩乃かなみ、ルースター役の青柳塁斗、リリー役の山本紗也加が舞台衣装姿で登壇し、演出の山田も参加した。

2014年にモリー役で本作に出演している野村は今回、オーディションを勝ち抜いて念願の主役を射止めた。何度もオーディションを受けたいと思わせるアニー役の魅力を聞かれると「前向きで落ち込まないところ」とまっすぐに即答。「私も観てくださったお客さんにパワーを与えられるようなアニーになれたら」と意気込む。

一方の会は、オーディション初参加での大抜擢。最終日に審査員から「『メイビー』を歌って」と言われ喜んだが、まさか合格するとは思っていなかったと振り返る。「いろんな子が受けている中で私を選んでくれたことに感謝して演じたいです」とほほ笑んだあと、「どんな時でもあきらめない、明るくチャーミングで、みんなに好かれるアニーになれたら」と目標を語った。

そんな2人を選んだ決定打を問われ、山田は「理屈じゃないんですよね」と回答。「僕は(孤児のアニーを養女として引き取りたいと考える)ウォーバックスの世代なので『彼がなぜアニーに惹かれたのか』とオーディションの間中、ずっと考えていて。だからウォーバックス的に、理屈じゃなく惹かれる子を選びました」と語る。

またマルシアは2人に「何でもします!」と全面的なサポートを約束。「この子たちが一番ラクに楽しくアニーとして生きてくれたら公演は大成功なわけで、それを120%サポートするのが私たち大人の役割。ですので私、ハニガンは“思う存分”やらせていただきますの」とアニーに厳しく当たる孤児院の院長という役どころを強調し、会場の笑いを誘った。

藤本も「のびのび演じてもらうのが一番だと思います。がんばろうね!」と2人に呼びかける。またリサーチの結果、自身がウォーバックス役の歴代キャストの中で一番若いことが判明したと紹介し、「この若さをどのように生かすのか。いい部分も悪い部分も出して演じていけたら」と意気込んでみせた。

2016年版を観劇した彩乃は「こんな素敵なミュージカルに出られたらいいなぁ」と思っていたところにオファーが来たとエピソードを披露。山本も「つらいことがあると(劇中のナンバー)『トゥモロー』を歌って乗り切っていた」と話し、ともに作品との縁や出演の喜びを語る。また新演出版にあたって、青柳は「体を動かすのが好きなので、アクロバティックなルースター像をお観せできたら」と笑顔を見せた。

新演出版の構想を聞かれた山田は「ブロードウェイ版の原点に戻ってみたいと思っています」と語り、「もともとの台本と譜面に戻る。そこに『アニー』本来の価値や魅力が詰まっていると思うんです」と続ける。そして「アメリカで『アニー』を観た時のテンポ感を日本語でできたらと思って翻訳を整理しているところです」と取り組みを紹介すると、「スピード感がありながら最終的には感動もできて、ご覧になった方々の間に会話が生まれるようなミュージカルに生まれ変わるといいなと思っています」と語り、会見を結んだ。

公演は、2017年4月22日から5月8日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。その後、8月10日から15日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、8月19・20日に宮城・東京エレクトロンホール宮城、8月25日から27日まで愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、9月3日に長野・サントミューゼ 大ホールと巡演する。

丸美屋食品ミュージカル「アニー」

2017年4月22日(土)~5月8日(月)
東京都 新国立劇場 中劇場

2017年8月10日(木)~15日(火)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

2017年8月19日(土)・20日(日)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城

2017年8月25日(金)~27日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2017年9月3日(日)
長野県 サントミューゼ 大ホール

脚本:トーマス・ミーハン
作曲:チャールズ・ストラウス
作詞:マーティン・チャーニン
翻訳:平田綾子
演出:山田和也

キャスト

アニー:野村里桜 / 会百花
モリー:小金花奈 / 今村貴空
ケイト:林咲楽 / 年友紗良
テシー:井上碧 / 久慈愛
ペパー:小池佑奈 / 吉田天音
ジュライ:笠井日向 / 相澤絵里菜
ダフィ:宍野凛々子 / 野村愛梨

ウォーバックス:藤本隆宏
ミス・ハニガン:マルシア
グレース:彩乃かなみ
ルースター:青柳塁斗
リリー:山本紗也加
ルーズベルト大統領:園岡新太郎
ほか

※林咲楽の「楽」は、異体字が正式表記。

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