2017年2月に行われる「猿若祭二月大歌舞伎」夜の部における「門出二人桃太郎」で初舞台を踏む、
七緒八と哲之は、父の勘九郎、叔父の
本堂に到着した一行は、階段に整列して記念撮影。その後、勘九郎が「長男の七緒八が三代目の勘太郎、次男の哲之が二代目として長三郎を名乗り、来年2月の歌舞伎座で初舞台をさせていただくことになりました。まだ海のものとも山のものともわからない彼らですが、ゆくゆくはひとかどの役者となれますよう、皆様の温かいご声援をよろしくお願い申し上げます」と挨拶した。七之助は「幼い2人にとって、最高の門出になったのではないでしょうか。あとは私たちがこの感謝の気持ちを舞台上で皆様にお返しするだけでございます」と笑顔を見せる。
七之助からマイクを受け取った七緒八は「なみのなおやです! こんどはつぶたいをして、なかむらかんたろうになります。どうぞよろしくおねがいいたします!」と堂々と述べた。続く哲之が「なみののりゆきです! はつぶたいでももたろうやります。どうぞよろしくおねがいいたします!」とはにかみながらも大きく第一声を発すると「豆中村屋!」とかけ声がかかる。
本堂にて行われた初舞台奉告法要で公演の成功を祈願した4人は、囲み取材に応じた。記者から雨天の予報でしたが晴れましたね、と話を振られた勘九郎は「(故・
七緒八と哲之が初舞台で挑むのは、かつて勘九郎と七之助も2人と同じ5歳と3歳で臨んだ「門出二人桃太郎」。不思議な巡り合わせに、勘九郎は「偶然です」としつつも「哲之が生まれた時に『桃太郎』で初舞台を踏ませたいと思っていました」としみじみ。「私たちの30年前に父(勘三郎)が初舞台を踏み、私たちの30年後にこの2人。もし彼らが30年後に子供をもうけていたら……」と想像をめぐらしていると、観客から「中村屋っ!」と次々にかけ声がかかった。
稽古の進み具合を問われた勘九郎は「これからセリフを覚えます。踊りも立廻りもございますので、毎日のように稽古をしていくことになるかな、と。私たちのやった『桃太郎』が映像に残っていますので、それを見せながら進めようと考えています」と紹介。2人に「何をやるんですか?」と問いかけると、七緒八は「ももたろうです!」と即答。哲之も「ですっ!」と元気に続いた。
七之助は2人の甥を見つめながら「この年齢で多くの方に祝福されたり、これほど多くの報道陣の方にお集まりいただけることなど滅多にないことですので、感謝しつつ芸の道に精進してほしいなと思います」と語り、取材を締めくくった。「猿若祭二月大歌舞伎」は2月2日から26日まで東京・歌舞伎座にて。2017年1月12日10:00に、チケットの電話予約とWeb受付が開始する。
※初出時、本文の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「猿若祭二月大歌舞伎」
2017年2月2日(木)~26日(日)
東京都 歌舞伎座
昼の部:「猿若江戸の初櫓」「大商蛭子島」「四千両小判梅葉」「扇獅子」
夜の部:「門出二人桃太郎」「絵本太功記」「梅ごよみ」
関連記事
中村勘九郎のほかの記事
リンク
- 歌舞伎座
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Gnews @Gnews__
[エンタメ]勘九郎の息子・七緒八と哲之、浅草寺で初舞台成功祈願「ももたろうやります」 - ナタリー https://t.co/wdY250UUEg 「三代目中村勘太郎 二代目中村長三郎 初舞台 浅草寺お練り成功祈願」より、雷門前で行われたフォトセッションの様子。中央右上から時計…