iaku・横山拓也の問題作「車窓から、世界の」、新演出で上演

iaku「車窓から、世界の」が、12月から2017年1月にかけて兵庫、東京、三重にて上演される。

身近な出来事から想を得て、現代社会に潜むさまざまな問題を照射するiaku主宰の横山拓也。今回は、2014年にピッコロ劇団にて初演された横山の作・演出作品を、上田一軒の演出により上演する。

地元住民の願いで新設されるも、あまり利用されていない新駅で、中学生女子3人の飛び込み事件が起こった。事故から2週間、彼女たちが所属していたガールスカウト主催で「お別れ会」が行われるが……。

上演にあたり横山は、「自分たちも経験している『思春期』という不可解な時期のことを、大人になった我々はどうして判りたがるのか。判るはずだと考えるのか。いや、私たちは、常に『判らなさ』とどう向き合うか、どう振る舞うか、が問われているのだと思います。本作でも、そこに立ち向かっていくことになりそうです」とコメントしている。

公演は12月8日から10日まで兵庫・ピッコロシアター 中ホール、12月14日から19日まで東京・こまばアゴラ劇場、2017年1月14・15日に三重・四天王寺スクエアにて上演される。