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うずめ劇場20周年「アントニーとクレオパトラ」で“理想求める異邦人”描く

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うずめ劇場 第28回公演 20周年記念公演「アントニーとクレオパトラ」チラシ表

うずめ劇場 第28回公演 20周年記念公演「アントニーとクレオパトラ」チラシ表

うずめ劇場「アントニーとクレオパトラ」が、10月25日から30日まで東京・シアターXにて上演される。

本作は、愛に身を滅ぼすアントニウスとクレオパトラの2人と、ローマ本国のために権謀術数を巡らせるオクタヴィアヌス・シーザーの対比を描いた、シェイクスピア戯曲。旧東ドイツ出身の演出家ペーター・ゲスナーを主宰とする同劇団の創立20周年記念公演となり、2014年上演の「砂女←→砂男」「喜劇だらけ」と合わせ、“理想的な生き方を求めて現実に抗う異邦人の姿”に迫った「ペーター・ゲスナーの『旅人三部作』」完結編となる。

上演に際してゲスナーは「これはいわゆる正統派の悲劇ではありません」とし、「これは、ある何かの力によって、ケシゴムで消されたという話です。私は演出家として、この『ある何かの力』に、名前をつけたいのです。これは、アントニーの逃れられぬ運命、逆説的な『別世界との出会い』の物語です」とコメントしている。

ペーター・ゲスナー コメント

「アントニーとクレオパトラ」は、大人のラブストーリーです。
しかし、それが有名な悲劇であることは、皆、もう分かっています。
ですから、演出して見せたいのは結局、これしかない。二人を取り巻く世界です。
即ち、どんな世界の中に出会い、どんな考え方で衝突し、何によって結びつき、なぜ反発するのか。

私たちは観客として、作り込まれたドラマティックなストーリーと、英雄を見たいと期待します。
しかし、シェイクスピアは、それを与えてはくれません。
シェイクスピアは世界のモデルを描写するのです。
世界を描きながら、特殊で個別な英雄とは離れていく。

これはいわゆる正統派の悲劇ではありません。
これは英雄的な闘いの果ての死ではありません。
これは、ある何かの力によって、ケシゴムで消されたという話です。
私は演出家として、この「ある何かの力」に、名前をつけたいのです。
これは、アントニーの逃れられぬ運命、逆説的な「別世界との出会い」の物語です。

うずめ劇場 第28回公演 20周年記念公演「アントニーとクレオパトラ」

2016年10月25日(火)~30日(日)
東京都 シアターX

原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出・上演台本:ペーター・ゲスナー
訳:松岡和子
出演:内野智、後藤まなみ / 松尾容子、大川潤子、小川剛生上川路啓志佐藤滋薄平広樹、はたやまよしみ、河内大和、原口紘一、篠田竜、小島彰浩、竹本優介、河村岳司、小林毅、ペーター・ゲスナー

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