松田正隆の二人芝居「水いらずの星」壁ノ花団が復刻

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壁ノ花団が「水いらずの星」を8月25日から28日まで東京・こまばアゴラ劇場、9月2日から4日まで兵庫のAI・HALLで上演する。

壁ノ花団「水いらずの星」チラシ

壁ノ花団「水いらずの星」チラシ

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「水いらずの星」は、羊団として活動していた水沼健金替康博内田淳子が2000年に上演した松田正隆の戯曲。今回も初演に引き続き水沼が演出を担当、金替、内田の2人が出演し、死期の迫った夫とその妻による虚実の混ざった会話が繰り広げられる。

演出の水沼は「この作品に登場する生きてるのか死んでるのかよくわからない男と女は、こののち戯曲を書くことになった僕の作品になんども登場することになります」と今までの活動を振り返り、「しかしながらそういう男と女に僕は松田さんのように強い言葉を与えることがうまくできないでいる。だからこそふたたびあの言葉たちと巡り合えることをうれしく思う」と喜びを語った。チケットは7月9日に発売。

水沼健コメント

この「水いらずの星」という作品は2000年に上演した作品です。当時は羊団という名前で金替と内田と僕の3人で活動していました。僕が演出を担当しておりましたので、しぜん二人芝居しかつくるものがないという団体でした。2004年まで活動したところで、もう二人芝居でできそうなことはだいたいできたのではないかとうっかりかんちがいしてしまって、壁ノ花団という名義であたらしい活動拠点をつくり、三人芝居か四人芝居か五人芝居をつくることにしました。結論からいうと、僕が演出という作業のなかで感じることをもっとも望んでいるあの名づけようのないもの、僕のつたない着想を準備するあの名づけようのないものはおおむね二人芝居をつくっているときに現れるものだということがわかりました。いやこれもかんちがいかもしれないけれど。
この作品に登場する生きてるのか死んでるのかよくわからない男と女は、こののち戯曲を書くことになった僕の作品になんども登場することになります。しかしながらそういう男と女に僕は松田さんのように強い言葉を与えることがうまくできないでいる。だからこそふたたびあの言葉たちと巡り合えることをうれしく思う。はじめて巡り合ったときにもましてうれしく思う。

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壁ノ花団「水いらずの星」

2016年8月25日(木)~28日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場

2016年9月2日(金)~4日(日)
兵庫県 AI・HALL

作:松田正隆
演出:水沼健
出演:金替康博内田淳子

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壁ノ花団 @kabenohanadan

【掲載情報】壁ノ花団『水いらずの星』公演情報がステージナタリーに掲載されました。本公演、チケット発売は7月9日(土)です! https://t.co/7IoU8XTeqw

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