モウソワール「レッド・ジャケット」開幕、妄想ワールドからの脱出図る

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「ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演『レッド・ジャケット』」が、昨日5月11日に東京・草月ホールにて開幕した。

ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」ゲネプロより。

ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」ゲネプロより。

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ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」囲み取材より、左から西田シャトナー伯、宮下雄也伯、滝川英治伯、オラキオ伯、平野良伯、佐藤永典伯。

ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」囲み取材より、左から西田シャトナー伯、宮下雄也伯、滝川英治伯、オラキオ伯、平野良伯、佐藤永典伯。[拡大]

ムッシュ・モウソワールは、西田シャトナー伯が綴る妄想コメディシリーズ。第2弾となる「レッド・ジャケット」では、5人の紳士が自ら生み出した妄想からの脱出を図る。舞台は滝川英治伯の前説で幕を開け、ほか4人の伯爵も出揃って加わる。しかし気がついたころには、あたりは化け物が街を襲う異世界へと変貌し、知らぬ間に“妄想の世界”へ足を踏み入れていた。

平野良伯

平野良伯[拡大]

化け物に追われ、街の片隅の小屋へとたどり着いたエンジニア(平野良伯)と労働者(宮下雄也伯)。そこへ軍人(オラキオ伯)、革命家(滝川伯)、宗教家(佐藤永典伯)も化け物から逃れて小屋へとやってくる。5人は化け物から逃れて生き延びる方法を模索するが、彼らは「例えば……」と夢想するばかりで一向に実行しようとしない。物語が佳境に向かうにつれて、本作のタイトル「レッド・ジャケット」の謎が徐々に明かされ、予想だにしないラストが訪れる。

滝川英治伯

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序盤の例え話では、彼らのスピード感あふれるギャグが冴えわたるほか、オラキオ伯の身体能力が試されるシーンも見どころのひとつ。また、今回がモウソワール初参加となる滝川伯と佐藤伯が怪演を披露する。

公演に先駆けて行われた囲み取材には、脚本・演出を務める西田伯、出演者の宮下伯、滝川伯、オラキオ伯、平野伯、佐藤伯が登壇した。本作の見どころについて平野伯は「『唯一、夢から持ち帰れるのは経験値だ』と西田伯から言われたことがある。舞台作品もいわば夢の一種。この作品を通して、僕らと一緒に見た風景を持ち帰ってほしい」と述べた。平野伯のコメントを受けて西田伯は「感情が動いたことを実感できる作品にしたい。感情は物質として存在しないが、この作品を観て感じた思いは本物だ、ということを経験してもらえれば」と意気込みを見せる。

ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」ゲネプロより。

ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」ゲネプロより。[拡大]

佐藤伯は「(アドリブの部分も多いので)周りの役者さんの空気を感じて、場面を繋いでいく作業が大変だったが、みんなで作品を作ることの大切さを改めて実感した」と苦労を明らかにし、滝川伯は「挫折を味わった人間の思いの強さを見せたい。あとは前説にご期待ください(笑)」と、自身の役の見どころを語った。公演は5月15日まで。

※本公演の脚本・演出家名、出演者名は「伯」の敬称付きにて記載。

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ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」

2016年5月11日(水)~15日(日)
東京都 草月ホール

原作:シャトナー研(「例えばなし砦」より)
脚本・演出:西田シャトナー
出演:平野良伯、滝川英治伯、宮下雄也伯、佐藤永典伯、オラキオ

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読者の反応

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宇佐はいる @801bulbul

昨日の鍵垢さんが見に行ったお芝居はこれ!滝川さんずっと出てるって教えてもろた♡
https://t.co/Y6Ck9EJh3D

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