5月11日より東京・草月ホールにて上演される「ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演『レッド・ジャケット』」の記者会見と公開稽古が、昨日5月2日に都内で開催。脚本・演出を務める
ムッシュ・モウソワールは、西田シャトナー伯が手がける妄想コメディシリーズ。2015年の「ブラック・ベルト」以来、フランスの妄想紳士たちが1年ぶりに“再来日”する。
前作「ブラック・ベルト」と今作「レッド・ジャケット」を比較して西田伯は「前回は外へ外へと向かう作品だったが、今回は内へ内へと向かう作品になっているので、ぜひとも内面の深みを感じてほしい」とコメント。すると宮下伯が「今回は暗転もないほどノンストップの密室会話劇ですもんね」と濃密でストイックな作り込みについて明らかにした。
また、“お茶会”なる座談会が稽古中に催されていることを平野伯が暴露。それに対して西田伯は「みんなのエピソードを盛り込んで作っているので、話し合いが不可欠。この“お茶会”で生まれたやりとりから作品へのアイデアを引っ張ってきたりもする。今作を通して、各々の役者の人生観を見せたい」と述べた。
オラキオ伯は自らの役どころについて、「奇しくも今回は軍人の役。4月までコンビを組んでいた弾丸ジャッキーでは、相方のテキサスが自衛官の格好をしていた。これは運命的な役柄だと思う」と今までの活動を振り返りながら、「ピンになって初めての芝居。演劇界にオラキオあり!と言われるような芝居がしたい」と前向きに意気込みを語る。
また、佐藤伯は「モウソワールの来日をたった2回で終わらせるわけにはいかない!」と初来日ながら次回公演への意欲を燃やし、同じく初参加の滝川伯は「毎日勉強することばかり。本番まで残り1週間、完成に向けてがんばっていきたい」と緊張の面持ちを覗かせた。
そして会見の最後に平野伯は「演劇は人にプラスのものを与える仕事。皆さんが生きていく上で力になれる重厚な作品になると思います」と締めた。
公開稽古では冒頭のシーンが披露され、和やかな“お茶会ムード”の会見とは打って変わって真剣な眼差しの5人に西田伯の檄が飛ぶ。アドリブと戯曲の間を縫うような、5人の綿密な会話の応酬を劇場で堪能したい。
※本公演の脚本・演出家名、出演者名は「伯」の敬称付きにて記載。
ムッシュ・モウソワール 第2回来日公演「レッド・ジャケット」
2016年5月11日(水)~15日(日)
東京都 草月ホール
原作:シャトナー研(「例えばなし砦」より)
脚本・演出:
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