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2012年より主宰の木村龍之介を軸に活動しているカクシンハン。原作のセリフを最大限に生かしながら、これまでに「カクシンハン版 ジュリアス・シーザー」「カクシンハンポケット じゃじゃ馬ならし」などさまざまなシェイクスピア作品を、大胆かつエネルギッシュな演出で立ち上げてきた。
今回上演する2作はどちらも、カクシンハンにとって初挑戦の演目。中でも「ヘンリー六世」は、通常だと10時間を超える大作をカクシンハンでは3時間半で上演すると宣言しており、かなり実験的なプログラムとなりそうだ。翻訳家の松岡和子は演出家の木村龍之介について「『若い感性でシェイクスピアを新しく塗り替えてみたい』という野望も頼もしく思っています」と劇団サイトにメッセージを寄せている。
なお本作が上演されるシアター風姿花伝は、女優の那須佐代子が支配人を務める民間劇場で、劇場が若手カンパニーを1年間バックアップする“プロミシングカンパニー制度”を導入している。過去にはDULL-COLORED POP、てがみ座が選出されており、カクシンハンはその2016年度対象団体となった。そういった劇場側の支援もあり、今回のシェイクスピア1カ月ロングラン公演が実現した。
松岡和子コメント
シェイクスピアの台詞は俳優に演技の膂力(りょりょく)を与える--これが私の確信です。顔の表情より、感情や声の抑揚より、しぐさより強い力、人を強く動かす力をシェイクスピアの言葉そのものが持っている。カクシンハンの『仁義なきタイタス・アンドロニカス』を見たとき、この舞台に立っている演技者たちはそれを体で知っていると思いました。演出家の木村龍之介さんの『若い感性でシェイクスピアを新しく塗り替えてみたい』という野望も頼もしく思っています。
「カクシンハン版 リチャード三世 1471-1485」
2016年5月6日(金)~31日(火)
東京都 シアター風姿花伝
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:木村龍之介
出演:
「KAKUSHINHAN POCKET HISTORY ヘンリー六世 三部作」
2016年5月19日(木)~29日(日)
東京都 シアター風姿花伝
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:木村龍之介
出演:河内大和、真以美、のぐち和美、岩崎MARK雄大、穂高、阿久津紘平、浜ゆうこ、大津留彬弘、井上哲、時田光洋、神保良介、近藤修大、山口祥平、葛たか喜代 、ユージ・レルレ・カワグチ
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木村龍之介 (演出家・カクシンハン主宰) @ryunosuke_kimur
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