「四月になれば彼女は彼は」が、日本演出者協会が主催する若手演出家コンクール2014で最優秀賞を受賞したのを記念して1年4ヶ月ぶりに発表された新作。長い闘病生活を経て母を看取った娘のつばめとつぐみだが、40歳を前に未だ独身の姉つばめを気遣い、妹のつぐみはお見合いを計画する。めでたく姉とお見合い相手は交際に至るが、つばめはプロポーズを断ってしまい……。
なお脚本・演出を手がける
弦巻啓太コメント
1年半ぶりの新作は4人の登場人物が、おだやかに過ごしていく日常を描いた会話劇です。「若手演出家コンクール2014」最優秀賞受賞記念公演として3月には東京で上演しました。
この息苦しさはなんだろうと思います。生きていて感じるこの息苦しさはなんなのか。穏やかで、少なくても平和で、でも何か不吉なことが忍び寄ってきてるような、この落ち着かない静けさはなんなのか。この息苦しさを描こうと思って作品は生まれました。分かりやすいクライマックスやカタルシスとは違う、日常が飽和する瞬間を、ぜひご覧ください。
※初出時、本文の内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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