StarSのコメディ番組始動！福田雄一演出に井上芳雄「覚悟決めた」

井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎によるユニット・StarSが、4月よりWOWOWにてレギュラー番組「トライベッカ」をスタートさせる。脚本・演出はドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや、舞台「モンティ・パイソンのSPAMALOT」「才原警部の終わらない明日」で知られる演出家・福田雄一が務める。

「トライベッカ」は建設会社のオフィスを舞台にしたミュージカルドラマを中心に、ショートコント、歌、反省会トークで構成される30分番組。「イメージはクレージーキャッツ」と福田が説明したように、歌とコメディで3人の魅力を堪能できる内容になっている。

放送に先立って行われた制作発表では、井上が「福田さんはミュージカルに愛があるし、詳しい。作るものの面白さも知っているので、福田さんにお願いすれば何か面白いことができるのではないかと思った」と福田に自ら演出を依頼した経緯を説明。山崎は「僕らを知らない方にも『この人たち面白いね』と、番組をきっかけにミュージカルに興味を持ってもらえたら」と語った。これを受けて福田は「帝国劇場に立っているときとは大分差がある、3人の面白みを知ってる人はあまりいないので、それをお伝えするのが僕の役目」「ミュージカルは、歌も踊りも演技も求められるエンタテインメントの帝王。この魅力を視聴者へ存分に見せつけたい」と意気込んだ。

記者からの「3人の中でコメディ向きだと思う人は誰か？」という質問に、浦井は「芳雄さんはすべてにツッコミを入れることができる人。コメディには“しゅうえつ”な方だなと思います！」と回答。井上に「“しゅういつ”ね（笑）」と即座に訂正を入れられ、期せずして井上のツッコミ力を見せつける結果となった。続けて福田が「実は一番イジりたいと思っている」という山崎の愛らしさを語るも、山崎が「でも健ちゃんがそれ以上にボケるから……」と重ね、話題は浦井の天然エピソードへ。井上が「StarSやるまで浦井くんがこんなにボケるって知らなくて。コンサートでも際限なくボケるから本気でイライラしてきて……（笑）」と愚痴り出す始末。しかしながら、浦井が3人について「それぞれの個性がだいぶ違う」と語りだすと、山崎が「1人だったら出てこなかったキャラクターが、StarSをやることによって出てきた」とコメント。井上が「それもユニットの面白さかなと思います」とまとめ、3人の仲の良さを見せつけた。

井上への印象を聞かれた福田は「芳雄くんはもう本当に完璧なプリンスロードを歩いてきてる。これを崩すことは何よりの楽しみです」とニヤリ。先日、自身が演出した舞台「才原警部の終わらない明日」を観に来た井上が、執拗にコミカルな演出を付けられる堤真一を目の当たりにし、「（演出される）覚悟は決まりました」と決意したことを明かして、場の笑いを誘った。

最後にStarSの展望について記者から質問をされると、井上が「ミュージカル俳優って同世代でも横のつながりがなくて。『俺の役取んじゃねーよ』みたいなとこがあるので、むしろライバルじゃないですか。本当の意味で仲良くできないのが惜しいなと思っていました。それがStarSでやっていくうちに、最初はなかった信頼関係がどんどんできてきて……」と告白。「ようやくLINEも教えてくれて（笑）」と合いの手を入れた浦井に対して「お前だって自分の家教えなかったじゃないか！」とやり合う場面も。続けて井上が「一緒にやってる仲間って感じがしてきてるんで」と感慨深げに語ると「武道館ライブが終わって2年以上も経つのに今!?」「やっと!?」と今度は浦井、山崎、福田から全力のツッコミが入った。一時騒然とした雰囲気になるも、山崎が「ミュージカルをもっと広める革命を起こすのは僕たちStarSの役割なのかなと思っている。ずっと長く、40歳、50歳、60歳になっても面白いことをやってるミュージカル界のおじさんたちでいたいですね」と抱負を語り、和やかに会見は締めくくられた。

なお本番組は、WOWOWとStarSが「もっとミュージカルの素晴らしさをたくさんの人に届けたい！」と立ち上げたプロジェクト「ミュージカル応援し隊」の第1弾企画として制作される。