Caravan弾き語りツアー千秋楽で盟友・伊賀航とセッション

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10月末から始まったCaravanの弾き語りツアー「Lonesome Caravan 1st TOUR」が、12月7日に東京・東京キネマ倶楽部にて最終公演を迎えた。

ライブ後半で行われた伊賀航(左)とCaravan(右)のセッションの様子。 (photo by susie)

ライブ後半で行われた伊賀航(左)とCaravan(右)のセッションの様子。 (photo by susie)

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ステージにさまざまな機材を置き、それらを駆使しながらパフォーマンスを披露したCaravan。 (photo by susie)

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アンコールで熱唱するCaravan。 (photo by susie)

アンコールで熱唱するCaravan。 (photo by susie)

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最新作「The Sound on Ground」が1人で作られたアルバムであることにちなんで、たった1人での弾き語りツアーを企画したCaravan。今回は福岡・博多百年蔵ホールや北海道・モエレ沼公園などユニークな会場も回り、これまでのツアーとはひと味異なる内容となった。また最終公演の場所として選ばれた東京キネマ倶楽部も昭和の匂いが残る独特の雰囲気があり、Caravanはそんな空気を楽しみながらリラックスしたサウンドをオーディエンスに提供した。

会場が暗転し、ステージ下手の階段を駆け上るように現れたCaravanは帽子を脱ぐと深々とお辞儀をする。そしてラグが敷かれた定位置に着くと、月明かりを思わせるライトの下、柔らかな声で「Night song」を披露。続けて歌詞を噛み締めるように「Everyday」を歌い、場内を穏やかな空気で包み込んでいった。

「よく来たねえ。サウンドチェック中に地震が起きて、今日はライブできるかなって心配だったけど、無事できてよかったです。思いっきり楽しんで帰ってね」と、最初のMCでライブ直前に起きた地震について触れたCaravan。さらに今回のツアーについても語り「今回はアルバムを持って全国を回ってるんだけど、屋台でたこ焼きを売ってるようなノリなんだよね。その中で日本って面白いなって改めて思って。日本を再発見できたんで、これからもこのツアーは続けたいな」と述べ「The Sound on Ground」からの楽曲を演奏した。

Caravanは自分のプレイに集中しながらも、時折プロアに目を向け、観客とのコミュニケーションも楽しむ。中盤ではオーディエンスのハンドクラップがパーカッションの役割を果たす「Glory Days」「Wagon」が軽やかな空気を会場に送り込み、高揚した空気を落ち着かせるようにこの季節にぴったりな「12月」を届けた。

「実は1人でステージに出るのは怖いんですよ。でも今日は隠れキャラで、古くからの友達が来てくれてるんです」という紹介で登場したのは、Caravanのライブではおなじみの伊賀航(B)。リハーサルなしのぶっつけ本番で「Humming Bird」からセッションを始めた2人だが、旧知の仲とあって息はぴったり。無事演奏を終えるとCaravanは「もう帰らせない! 最後まで付き合ってもらうから。じゃあ、ちょっといろいろやってみよう」と伊賀の奏でる柔らかい低音に乗せて、「Strange Garden」「Bohemian Blues」などをプレイした。

伊賀の支えを受けてCaravanも気持ちが和らいだようで「生ビールもらってもいいですか?」とスタッフにリクエスト。アルコールを摂ると、車が走る音をサンプリングしたトラックをバックに「246」を歌い上げた。そして「俺、転々としてたから故郷の感覚ってなくてさ。でも心配できる場所が故郷なんだと思うようになって、心の故郷のことを歌った曲です」と、オレンジの照明が灯る中で「Sweet Home」へとつなぐ。ギターを爪弾き、マイクの前で歌いながら、足元のバスドラを鳴らし、さらにブルースハープを吹くという1人4役のマルチプレイヤーぶりを発揮しつつ、ライブ本編を大団円へと導いた。

アンコールでラフなTシャツに着替えて現れたCaravanは、2月3日に行う新年会ライブを告知。そして「もうちょっとやらせてください」と告げると、「On the road again」とツアーの移動中にできたという新曲を披露した。さらに「せっかくなんで、伊賀くんともうちょっとやりましょうか」と再び伊賀を呼び込んだ彼は、「伊賀航はキネマ倶楽部が似合うな。昭和っぽいというか(笑)。上のステージでやればいいのに」とステージの下手にあるお立ち台のような場所を指し友人をいじる。そんな和やかなトークから流れたのは、観客との掛け合いが楽しい「Folks」「Camp」の2曲。「Camp」の途中でCaravanはマイクの前を離れ、フロアに近付き観客に混ざって合唱を楽しんでいた。

その後、ダブルアンコールにも応えたCaravanは「すごくいいエネルギーをもらいました。ありがとう」と夜に似合う「re-birthday」をゆったりと歌い上げる。そして「来年もいい年でありますように」と年末らしい挨拶で「Lonesome Caravan 1st TOUR」に幕を下ろした。

Caravan「Lonesome Caravan 1st TOUR」
2012年12月7日(金)@東京都 東京キネマ倶楽部セットリスト

01. Night song
02. Everyday
03. The story
04. You make me free
05. Saraba
06. Glory Days
07. Wagon
08. 12月
09. Humming Bird
10. Strange Garden
11. Bohemian Blues
12. Trippin'Life
13. Free Byrd
14. Music save my life
15. 246
16. Sweet Home
<アンコール>
17. On the road again
18. 新曲
18. Folks
19. Camp
20. re-birthday

Caravan LIVE EXTRA SPECIAL 2013 “新年祭”

2013年2月3日(日)神奈川県 川崎CLUB CITTA'
OPEN 17:00 / START 18:00

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