MONO NO AWAREがサニーデイ・サービスという“存在”と激突した「天下一舞踏会2026」

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MONO NO AWAREサニーデイ・サービスを招いたツーマンライブ企画「天下一舞踏会2026」が、1月22日に大阪・BIGCAT、1月30日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

MONO NO AWARE(撮影:元)

MONO NO AWARE(撮影:元)

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これで6回目の開催となった、MONO NO AWAREによるツーマン企画「天下一舞踏会」。コラボが展開されることも多い同企画だが、今回は2組がそれぞれのスタイルをぶつけ合うように競演を繰り広げた。本稿では東京公演の模様をレポートする。

MONO NO AWAREとサニーデイ・サービス。(撮影:元)

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サニーデイ・サービス

LIQUIDROOMではフロアを埋め尽くした観客が今か今かと開演を待つ。定刻ぴったりに登場したサニーデイ・サービスの曽我部恵一(Vo, G)、田中貴(B)、大工原幹雄(Dr)はゆったりとしたストロークから1曲目「baby blue」を披露。叙情的な空気を染み渡らせると「ふつりあい」「さよなら!街の恋人たち」で演奏のギアを際限なく上げ続ける。2025年にデビュー30周年を迎えたベテランバンドらしい円熟味と、エバーグリーンな輝きを兼ね備えたアンサンブルで会場を包み込み、オーディエンスを熱狂させた。

サニーデイ・サービスのステージの様子。(撮影:元)

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「イエーイ! MONO NO AWARE、呼んでくれてありがとう。大阪とはまた違う選曲で、新鮮な気持ちでやっています」と朗らかに挨拶をした曽我部。彼は「コンビニのコーヒーの曲を書いてみようと思ってノートを開いて出てきた言葉は、『コンビニのコーヒーはうまいようでいてなんとなくさみしい』」「沈んだ気持ちでひらひらと舞う桜を眺めていたら歌が降りてきた。『きみがいないことは きみがいることだなぁ』」と、情景を浮かび上がらせる前口上を挟みながら、切なさや温もりを湛えたナンバーを畳み掛ける。「桜 super love」のあとには「春の風」がセンチメンタルな空気を吹き飛ばすかのように奏でられ、フロアから無数の拳が上がった。

遠く離れた場所の“きみ”へ叫ぶような「青春狂走曲」で会場がひとつになったステージ終盤。曽我部は晴れやかな笑顔を浮かべ、「ワンマンにもぜひ遊びに来てください。今日はMONO NO AWARE、ありがとう。あとで飲もうぜ!」と呼びかけた。そして、それまで弾いていたレスポールからホワイトファルコンに持ち替え、ノイズを唸らせながらラストナンバー「セツナ」の演奏へ。3人が向き合って繰り広げる、熱量のメーターを振り切るような応酬にフロアが幾度となく沸いた。

サニーデイ・サービスのステージの様子。(撮影:元)

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MONO NO AWARE

サニーデイ・サービスのライブの興奮冷めやらぬ会場に吉田拓郎「馬」が流れ出し、MONO NO AWAREが登場。4人は駆け出すようなリズムが高揚を誘う「井戸育ち」で、先ほどまでの熱演に負けじと威勢よくライブを開始し、「マンマミーヤ!」では“舞踏会”の名にふさわしく心地いいビートでオーディエンスを踊らせた。「サニーデイ・サービス、素晴らしいライブをありがとうございます! めちゃくちゃよくなかったですか!?」と玉置周啓(Vo, G)が感動を共有する中、加藤成順(G)のファンキーなギターを起点に「夢の中で」の演奏がスタート。観客を没入させるグルーヴィなアレンジが熱狂を誘い、そのままシームレスに「かむかもしかもにどもかも!」になだれ込む。玉置のよく回る口はもちろん、加藤のキャッチーなギターフレーズや、テンポアップしてもブレることのない柳澤豊(Dr)と竹田綾子(B)のリズム隊もフロアを大いに沸かせた。

MONO NO AWARE(撮影:元)

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にぎにぎしい雰囲気から一転、幻想的なムードを色濃くした「あたりまえ」「スノードーム」が奏でられ、MONO NO AWAREの繊細な一面が顔を出す。観客は4人が構築する精緻なサウンドをたっぷりと堪能した。ドラマチックな人気ナンバー「風の向きが変わって」を届けたのち、玉置は去年サニーデイ・サービスのライブに衝撃を受けたことを明かし「すべてがそこにあったことが判明するライブでした。曲を知っているとか歌詞がいいとかの状態じゃないというか。もちろん曲も好きですが、“音出ててヤベえ”みたいなことを思いまして」と彼らの魅力を表現。「存在そのもの、みたいなバンドと一緒にライブができてありがたかったです」と喜んだ。レスポールを愛用している加藤は、曽我部が大阪公演で使っていなかったレスポールを東京公演でメインに使用していたことに触れ「そういうところ、好きっす」と粋な計らいを噛み締めた。

玉置周啓(Vo, G / MONO NO AWARE)(撮影:元)

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ライブ終盤、メロディと歌詞がストレートに響く「言葉がなかったら」「アングル」を経て、MONO NO AWAREは火力の高い「同釜」を投下。アグレッシブなパフォーマンスでフロアを沸騰させる。そして「受験勉強をしているとき、教室の天井を見上げたら歌詞が降ってきた。『みんながみんな 幸せになる方法などない』」という、曽我部のMCのオマージュから「東京」を披露しオーディエンスを踊らせた4人は、最後に「走馬灯」で美しいハーモニーを響かせライブを終えた。

MONO NO AWARE(撮影:元)

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アンコールに応えたMONO NO AWAREは再びステージに登場。玉置はサニーデイ・サービスに対し「歌の時代だな、と思いました。“時代”とか、どうでもいいけど。それが、どこを取っても感じられました」と改めて敬意を示した。そして「2026年がそういう経験から始まってよかった。みんなが健康に過ごせますように!」という祈願に続いて、ドラマ「家庭教師の岸騎士です。」のエンディング主題歌である最新曲「のびしろ」が勢いよく奏でられ、「天下一舞踏会2026」は喝采の中幕引きとなった。

セットリスト

「天下一舞踏会2026」2026年1月30日 LIQUIDROOM

サニーデイ・サービス

01. baby blue
02. ふつりあい
03. さよなら!街の恋人たち
04. NOW
05. コンビニのコーヒー
06. 桜 super love
07. 春の風
08. 青春狂走曲
09. 風船讃歌
10. セツナ

MONO NO AWARE

01. 井戸育ち
02. マンマミーヤ!
03. 夢の中で
04. かむかもしかもにどもかも!
05. あたりまえ
06. スノードーム
07. 風の向きが変わって
08. 言葉がなかったら
09. アングル
10. 同釜
11. 東京
12. 走馬灯
<アンコール>
13. のびしろ

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