玉置浩二、故郷楽団との10周年ツアーを颯爽と駆け抜ける 新曲「ファンファーレ」も披露

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玉置浩二の全国ツアー「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の最終公演が11月12日に東京・東京ガーデンシアターにて開催された。

玉置浩二

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総勢15人のバンドを従えパフォーマンス

客電が落ち、ステージの中央に置かれたギターだけがピンスポットを浴びている。総勢15人のミュージシャンが登場すると、一斉に拍手が起こる。そして、ソプラノサックスの音色が静かに鳴ると、その音色を追いかけるようにストリングスが「あこがれ」の旋律を奏でていく。

「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の様子。

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今年の8月から始まった玉置のコンサートツアーの千秋楽が穏やかな雰囲気でスタートした。本公演は途中、玉置が新型コロナウイルスに罹患した影響で年をまたいで振替公演が行われる数本があるとはいえ形の上ではファイナルである。故郷楽団という名義のバンドを従えたツアーがスタートして10周年。故郷楽団はピアニストであり、サウンドプロデューサーのトオミヨウを中心に、毎回メンバーチェンジを重ねながら玉置の音楽を演出してきた。安全地帯のメンバーが参加することもあったが、今回は若手から中堅のフレッシュなミュージシャンで固めている。管楽器を2名、ストリングスを8名加えた大所帯というのも非常にぜいたくだ。

アグレッシブな歌声にバンドが呼応

玉置浩二

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インストで披露された「あこがれ」が終わると、主役である玉置が登場し、ピンスポットを浴びていたギターを手にして歌い始める。曲はアルバム「カリント工場の煙突の上に」に収められていた「青い“なす”畑」だ。今回のツアーのサブタイトルが“blue eggplant field”ということもあり、この曲が持つ温かみやノスタルジックな世界観を軸にコンサートが展開されていくことを予感させる。続いて届けられたのはポジティブなメッセージを込めた「からっぽの心で」。黒いロングコートとブルーのストール姿、そして真っ白な髪の玉置の笑顔が、ステージの両脇にあるスクリーンに映し出される。

「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の様子。

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水の音とパーカッションの土着的なリズムが大きなうねりとなって始まったのは「太陽さん」。バンドサウンドはダイナミックに躍動し、ストリングス陣も激しく頭を振りながら演奏。玉置のアグレッシブな歌声にバンドが呼応する。楽曲終盤では玉置自身のエレキギターがブルージーに切り込む。8ビートの「古今東西」が披露される頃には、超満員の観客席は総立ちに。異色作「最高でしょ?」のジャジーなイントロが始まると会場はムーディな雰囲気に一変する。カッティングギターが効いたファンキーなビートへとリズムチェンジするユニークな楽曲に大きな声援が送られた。第1部のラストは、ストリングスの切ない響きとともに玉置が歌唱する屈指の名バラード「コール」。声に表情を付けながら熱唱する姿が神々しい。ドラマチックなバンドアンサンブルも見事で、玉置の歌声の魅力を見事に伝えていた。

中盤では安全地帯ナンバーも

休憩後の第2部は、再び故郷楽団の演奏によるインスト版「青い“なす”畑」でスタート。美しいオーケストレーションに続いてピアノのイントロから始まったのが「嘲笑」。玉置は黒のロングコートに白いシャツ姿で登場。ビートたけしに書き下ろした人気曲のセルフカバーは、ハートウォームな声質にぴったり合う。続いて、アコースティックギターを抱えて歌い始めたのは「しあわせのランプ」。そして、ハンドマイクで「サーチライト」を披露する。

「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の様子。

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玉置はここから再びアッパーな楽曲へシフトチェンジ。硬質なファンクのリズムが弾き出され、安全地帯の楽曲「じれったい」が始まる。玉置がアドリブで「止まらないファイナルの夜を」と観客を煽ると大きな歓声が沸き起こる。さらにギターの秋山浩徳によるヘヴィメタルばりの激しいギターソロを経て、すかさず安全地帯の「好きさ」が始まる。玉置は緩急を自在に使い分けて歌い、スリリングな雰囲気を醸し出す。

玉置浩二

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故郷楽団のメンバー紹介を経て、ライブは後半へと突入する。玉置は観客の手拍子に乗って「JUNK LAND」を歌唱。楽曲の途中で繰り広げられたコール&レスポンスにより広大な会場に一体感が生まれる。大ヒット曲「田園」では、玉置の前のめりなボーカルに引っ張られるように、バンドの疾走感と躍動感が加速していく。興奮醒めやらぬうちに演奏が始まったのは名曲「メロディー」。ピアノで静かに始まり、ストリングスやバンドが少しずつ演奏を重ね、玉置は切なく美しい歌声で会場を圧倒し、本編をしっとりと締めくくった。メンバー全員をステージ前に整列させて、何度もお辞儀をしたあと、1人ステージに残った玉置は、「ウォーオオー」という「MR. LONELY」のフレーズを何度か熱唱し、静かにステージをあとにした。

アンコールで「ファンファーレ」披露

「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の様子。

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鳴りやまない拍手を受け、再び故郷楽団が全員再登場。そのまま大きな拍手を浴びて登場した玉置が披露したアンコールは最新曲「ファンファーレ」。TBS系のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」の主題歌として話題沸騰中のこの曲はファンにはすっかりおなじみのようで、大歓声とともに手拍子が始まる。玉置はアコースティックギターをかき鳴らしながら、まるで古くから歌っているかのような軽快さと勢いを持って一気に楽曲を歌い切ると颯爽とステージをあとにした。この日の模様は来年1月にWOWOWで放送される。

「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」の様子。

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「玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025 ~blue eggplant field」番組情報

放送・配信日時

WOWOW 2026年1月

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青金瑠璃玉(らず♡りん)安玉専 @lazulin502

写真〜〜〜💕😭💕かっこいいい!! https://t.co/AcObSQaqGk

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