センチミリメンタル×Who-ya Extended、それぞれの世界観を余すことなく表現した初ツーマン

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ライブナタリー企画によるセンチミリメンタルWho-ya Extendedの対バンライブが、9月6日に東京・Spotify O-EASTで行われた。

温詞(センチミリメンタル)とWho-ya(Who-ya Extended)。(撮影:山田飛鳥)

温詞(センチミリメンタル)とWho-ya(Who-ya Extended)。(撮影:山田飛鳥)

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その音楽でアニメ作品を彩ってきた温詞によるソロプロジェクト・センチミリメンタルとWho-ya(Vo)を中心としたクリエイターズユニット・Who-ya Extended。ともに2019年にメジャーデビューするなど、多くの共通点を持つ2組の初顔合わせは、それぞれの代表曲をたっぷり披露する充実の内容となった。

Who-ya Extended

Who-ya(Who-ya Extended)(撮影:山田飛鳥)

Who-ya(Who-ya Extended)(撮影:山田飛鳥)[拡大]

物語性の高いWho-ya Extendedの音世界へ誘う物々しいSEとともに始まった「ライブナタリー “センチミリメンタル × Who-ya Extended”」。青白く染まったステージに颯爽と登場したWho-yaは、「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」の主題歌でミステリアスな空気をまとった「Synthetic Sympathy」でスタートダッシュを切り、その端正で鋭利な歌声でオーディエンスの耳を突き刺した。「今日は最高のツーマン。最後の最後までよろしくお願いします!」とさわやかに挨拶したのち、Who-yaはダークな一面を全面に打ち出した「Q-vism」を挟み、「Aufheben」「Re:Call」と今年に入ってからリリースした曲を連発。最新のWho-ya Extendedサウンドを集まったオーディエンスにアピールしていく。

Who-ya Extended(撮影:山田飛鳥)

Who-ya Extended(撮影:山田飛鳥)[拡大]

Who-ya(Who-ya Extended)(撮影:山田飛鳥)

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「実は去年、スペインのマドリードで初めて会って、一緒にごはんを食べたり、リハを観させていただいたりしたんです」と、今回の対バン前から温詞と交流を深めてきたことを明かしたWho-ya。1年前に再会を誓っていたところ、早くも競演が叶った喜びを口にした彼は、「センチミリメンタルさんは日本語を大切にされていますが、僕らも日本語のタイトル曲があるので……」と、美しい言葉遣いの歌詞と潤いのあるボーカルが印象的な「透明な花」「夏華日」を丁寧に歌い上げた。残暑を和らげる束の間の涼やかなひとときを演出したWho-yaだったが、「Bitty, Not Empty」を皮切りにラストスパートをかけ、会場の熱気を引き上げていく。最後は7月にリリースしたばかりの新曲であり、テレビアニメ「陰陽廻天 Re:バース」のオープニングテーマ「CRY OUT CRY OVER」を熱唱。メーターを振り切ったかのような、激しく情熱的なパフォーマンスをステージに刻み付けた。

センチミリメンタル

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)[拡大]

最新アルバム「カフネ」の収録曲「ツキアカリ」で伸びやかに幕を開けた、後攻センチミリメンタルのライブ。温詞はなめらかな手つきでピアノを弾きながら、少年性を帯びた声をフロアいっぱいに響かせる。まもなくライブツアーを控えているとあって、そのパフォーマンスは仕上がった状態。貫禄すら感じさせるステージングで、たちまちみずみずしくエモーショナルなセンミリワールドへと会場全体を巻き込んでいく。

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)[拡大]

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)

温詞(センチミリメンタル)(撮影:山田飛鳥)[拡大]

「まさかこんなに早く叶うなんて思ってなかったので、ありがたいです!」とWho-ya Extendedとの初対バンを満面の笑みで喜んだ温詞だったが、「カッコよすぎでしょう!」「無人島に助けに来てくれるとしたらこっちでしょ?」とWho-ya Extendedというスタイリッシュなプロジェクト名をうらやましがり始める。そして「僕もExtendedに代わる何かがないか考えてきました!」と持参したスケッチブックでフリップ芸を始めた。新たなアーティスト名として提案されたのは「ATSUSHI EXCANGED」「ATSUSHI EXTRA VIRGIN OLIVE OIL」など、少し首を傾げてしまいそうなものばかり。すると「(センチミリメンタルを)やめないで!」という声が上がり、温詞は「しばらくはセンチミリメンタルでいきます。そんな優しいみんなに……」と、ファンに対する底なしの愛情を「スーパーウルトラ I LOVE YOU」を通して伝えた。

談笑するWho-ya(Who-ya Extended)と温詞(センチミリメンタル)。(撮影:山田飛鳥)

談笑するWho-ya(Who-ya Extended)と温詞(センチミリメンタル)。(撮影:山田飛鳥)[拡大]

握手を交わすWho-ya(Who-ya Extended)と温詞(センチミリメンタル)。(撮影:山田飛鳥)

握手を交わすWho-ya(Who-ya Extended)と温詞(センチミリメンタル)。(撮影:山田飛鳥)[拡大]

時に自虐混じりの明朗快活なトークで場を沸かせつつ、自身のキャリアにおいて欠かすことのできない「ギヴン」の主題歌や劇中歌を惜しみなく披露する、サービス精神旺盛なパフォーマンスを繰り広げた温詞。本編最後に彼が届けたのは、激情ほとばしる「映画 ギヴン」の主題歌「僕らだけの主題歌」。マイクを握り締め、絶唱するその姿にオーディエンスは圧倒されたように見入った。温詞はアンコールにも応え、2024年のリリース時に「ずっと、大切に演奏し繋いできた僕の命そのもののような曲」とコメントしていた壮大なバラード「結言」をオーディエンスにプレゼント。深い余韻が残る中でWho-yaを呼び込むと、再会を誓ってこの日の対バンを締めくくった。

セットリスト

「ライブナタリー “センチミリメンタル × Who-ya Extended”」2025年9月6日(土)Spotify O-EAST

Who-ya Extended

01. Synthetic Sympathy
02. Q-vism
03. Aufheben
04. Wasted Dawn
05. Re:Call
06. 透明な花
07. 夏華日
08. Bitty, Not Empty
09. Dr!zzle
10. VIVID VICE
11. CRY OUT CRY OVER

センチミリメンタル

01. ツキアカリ
02. 冬のはなし
03. スーパーウルトラ I LOVE YOU
04. 星のあいだ
05. 死んでしまいたい、
06. ゆう
07. キヅアト
08. ストレイト
09. パレイド
10. 僕らだけの主題歌
<アンコール>
11. 結言

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ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

ライブナタリー
“センチミリメンタル × Who-ya Extended”

ライブレポが音楽ナタリーにて公開!
素敵な写真とともに当日の雰囲気をご堪能ください。
https://t.co/J7PWuCgKAV

撮影:山田飛鳥 https://t.co/ohpExgSCuq https://t.co/OKhmzNFa0Y

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